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2026年10月5日 : 朝起きたとき、身体のどこから動かしますか?
こんにちは!
朝食は、玄米とお味噌汁のねこまんま派です。
静岡市清水区の小さな隠れ家鍼灸院
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。
ところで皆さん、朝起きるとまず何をしますか?
目覚ましを止める。
布団の中でスマホを見る。
ガバッと起き上がる。
トイレに行く。
顔を洗う。
これは、人それぞれですよね。
わたしは鍼灸師という職業柄、朝起きたら目覚ましを止めて、
「今日は、どこから動かそうかな?」
なんて考えたりしてます。
いきなり起き上がるよりも、
もう少し身体をゆっくり目覚めさせてあげたい。
そんな感じです。
◼️ 朝の身体は、まだ昨日の続き
寝ているあいだ、身体はずっと休んでいます。
とはいえ、脳は働いているし、心臓は動いているし、呼吸もしています。
身体は、寝ているときも実は活動しているんです。
ただ、起きて活動しているときとは、身体の使い方が違うんですよね。
だから、朝起きたばかりだと、
「さあ、すぐ動くぞー!」
という状態ではないのかもしれません。
たとえば朝起きると、
「あれ、なんか身体が硬い」
「あてて……腰が重い」
「なんやら足が動かしにくいな」
「起きてしばらくすると、ようやく身体が動いてくる」
そんな人もいるんじゃないでしょうか。
そんなときは、いきなり起き上がって身体を動かそうとするのではなく、
まず、身体の末端から動かしてみる。
これが、なかなか面白いんです。

◼️ まずは、手先や足先から
東洋医学には、井穴(せいけつ)というツボがあります。
手足の指先にあるツボですね。
この井穴は、十二経脈それぞれに存在する五兪穴のひとつです。
……って言っても、ちょっと難しいですよね。
古典では、経氣の流れを水の流れにたとえて考えています。
井戸から水が湧き出て、
小さな流れとなり、
やがて川のように大きな流れになって、
最後は海へと入っていく。
それを、
井 → 滎 → 兪 → 経 → 合
という五つの段階で表現しているんです。
その一番はじめにあたるのが「井穴」。
つまり東洋医学では、
経氣が井戸の水のように湧き出す場所。
そんなふうに捉えられてきたわけです。
これって、ちょっと面白くないですか?
だから朝、
いきなり身体を大きく動かすのではなく、
まず手の指を動かしてみる。
足の指を動かしてみる。
グーパーしたり、一本ずつ動かしてみたり。
そしたら、足首もゆっくり動かしてみる。
指先 → 足首 → 膝 → 腰 → 背中 → 身体全体
井戸から湧き出した水が、
小さな流れとなり、
やがて川のように大きな流れになって、
最後は大海原へ流れていく。
そんなイメージを持ちながら、少しずつ身体を動かしてみるのも面白いと思います。
「今日の指先はどんな感じかな?」
「左右で違う感じがするな」
そんな身体の変化も感じながら、ゆっくり一日の身体を起こしていく。
そんな朝も、いいんじゃないでしょうか。
◼️ 現代医学的に考えても、末端を動かす意味がある
もちろん、
「井穴を刺激すれば全身がこう変わる」
と単純に考えるものではありません。
現代医学的に見ても、手足にはたくさんの感覚受容器があり、指や足趾を動かすことで、身体にはさまざまな感覚入力が入ります。
そうすると、脳にも、
「身体が動き始めたで!」
という情報が入ってくるんですよね。
また、足首や膝などを動かしていくと、関節や筋肉にも少しずつ動きが入り、身体が活動する準備をしていきます。
朝起きて、目覚めたばかりの身体をいきなり動かすのではなく、
少しずつ順番に起こしていく。
そう考えると、東洋医学と身体の運動というのが、ちょっと面白くつながってきます。
◼️ 次に、膝を動かしてみる
指先や足首を動かしたら、次は膝。
仰向けになったまま膝を立てて、左右にゆっくり倒してみる。
無理に伸ばしたり、力を入れたりする必要は全然ありません。
「こっちの方が動かしやすいな」
「右はスムーズだけど、左はちょっと硬いな」
そんな感じで、自分の身体を感じながら動かしてみます。
これは、いわゆる「運動」というより、
「身体の状態を確認する時間」
と考えてもいいかもしれません。
◼️ 身体を動かす前に、身体を感じてみる
さらに身体を起こしていくなら、腰や背中も連動させるように少し動かしてみる。
腰を軽くひねってみたり、身体を左右に動かしてみたり。
ここでも大切なのは、
「どこまで伸ばせるか!」
ではありません(笑)
「今日はこっちが動かしやすいな」
「昨日より硬い氣がする」
「今日はなんとなく身体が重いな」
そんな小さな違いに氣づくこと。
これって、鍼灸で身体を診るときと少し似ているんですよね。
◼️ 「今日の身体」を知る
わたしが施術するときも、
「肩が痛いから肩だけを見る」
ということは、まずありません。
脈を診たり、
お腹を診たり、
手足のツボの反応を見たり、
筋肉や皮膚の状態を見たり。
そして、その人の話を聴きながら、
「今、この人はどんな状態なんだろう?」
と考えます。
朝起きたときって、一番身体と向き合いやすい時間なのかな?って感じています。
まだ一日が始まっていないからこそ、身体のちょっとした変化にも氣づきやすいのかもしれませんね。

◼️ 朝は身体を動かしながら、今日の身体を知る時間
もちろん、朝起きたらすぐ元氣に動ける人は、それでいいんですよ。
無理にゆっくり動かなければいけないわけじゃないからね。
でも、
「朝起きると身体が重い」
「起きてすぐは腰が痛い」
「身体がなかなか動き出さない」
という人なら、
いきなり起き上がる前に、
指先を動かす。
手首や足首を動かす。
膝をゆっくり動かす。
腰、背中、首を動かしてみる。
そして、
「今日の身体はどんな感じだろう?」
と感じてみる。
そんなふうに、朝目覚めたときの習慣にしてみるのも、ひとつの方法かもしれません。
◼️ 朝の身体は、昨日の身体と同じじゃない
わたしたちは、毎日同じ身体で目覚めているように感じますが、
実は本当はそうでもないんですよね。
昨日の疲れ。
睡眠の質。
前日の食事。
仕事や人間関係。
氣温や天候。
季節の変化。
日々、環境が変わり、今日の身体があります。
だから、
朝の身体は、昨日の身体と同じじゃない。
寝ている間だって、一生懸命身体はリカバリーに努めています。
その日の身体を感じて、
その日の身体に合わせて動いてみる。
それだけでも、自分の身体との付き合い方が少し変わるかもしれませんね。
◼️ 身体は、いつも話しかけている
身体って、突然大きな声で何かを伝えてくれるわけではなく、
「今日はちょっと硬いよ」
「こっちは動かしやすいよ」
「昨日より疲れてるよ」
そんな小さなサインを、いつも出しています。
朝の数分間。
指先や足先を動かしながら、
「今日のわたしの身体は、どんな感じなんだろう?」
と、ちょっと耳を傾けてみる。
固まった身体を少しずつ動かして、身体の中に動きや巡りをつくっていく。
そうすると、その日の身体の状態にも氣づけるし、身体を少しずつ目覚めさせながら、いい一日のスタートを切ることにもつながる。
そんな氣がします。
それだけでも、毎日がちょっと面白くなると思いませんか?
身体を動かしながら、今日の身体を知る。
そんな朝も、いいんじゃないでしょうか。

ーーー
身体は、自然そのもの。
自然の理と、身体の理は同じ。
巡りは、生命そのもの。
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体
2026年9月29日 : 身体は、外の環境を感じながら生きている
こんにちは!
あなたも、オモチダンゴーズに入りませんか😋
お餅とだんごを愛してやまない
静岡市清水区の小さな隠れ家鍼灸院
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。
最近、治療院にもなんだか身体が重い、
しんどいのがなかなか抜けないと訴える人が増えています。
今年は台風が次々とやってきたり、
線状降水帯による大雨が降ったり。
長く続く雨に、もううんざり……という方もいるかもしれません。
地域によっては、生命を脅かすような災害になっているところもニュースで流れているのを見ると、とても心が痛みます。
そして、暑かったと思ったら急に涼しくなったり。
朝晩は涼しいのに、日中は暑かったりと、
今年の秋は、身体にとってもなかなか落ち着かない季節になっていますね。
実際、今年9月の東京の氣温を見ても、30℃を超える日がある一方で、最高氣温が20℃台前半まで下がる日もあるんですよ。
※氣象庁データ参照
こんなに環境が変化していたら、
「なんでこんなに身体がしんどいんだろう?」
と感じるのも、無理ないですよね。

◼️ 身体は、ずっと外の世界を感じている
わたしたちは日頃、
「身体」と「環境」は一緒には考えないかもしれない。
でも、実際にはそうではなくて、
・氣温
・湿度
・光
・音
・氣圧
・季節の変化
身体は、こうした外の環境を感じながら生きています。
たとえば、
暑くなれば汗をかくし、
寒くなれば血管を収縮させて、体温が逃げすぎないようにする。
夜になり、暗くなれば眠りに向かう準備をするし、
朝になれば目が覚めて、活動する準備をする。
こうやって考えてみると、身体って本当にすごいなって思います。
わたしたちが意識していなくても、身体は周りの環境を感じながら、絶え間なく調整を続けているのです。
◼️「氣圧が下がったから」だけではない
雨の日、または降りそうになると、
「頭が重い」
「頭痛がする」
「身体がだるい」
「めまいがする」
という方は多いですよね。
氣象条件と頭痛との関係については研究もされていて、2025年に発表されたメタ解析では、片頭痛と氣温や大氣圧の変化との関連が報告されています。
ただし、
「氣圧が下がる
→ 自律神経が乱れる
→ だから具合が悪くなる」
と、そんなに簡単に説明できるものではないんです。
人によって感じ方は違うし、睡眠や疲労、生活リズム、もともとの体調など、いろいろな要素が重なっています。
それに、今回のような大雨や台風が続く状況では、
「おいおい、また雨か……」
という心理的な負担も重なります。
ニュースを見れば、大きな被害の映像が流れてきます。
自分の住んでいる地域は大丈夫だろうか。
家族は大丈夫だろうか。
仕事はどうなるんだろう。
そうした不安や緊張も、身体にずっしりとのしかかってきます。
つまり身体は、氣圧だけを感じているわけではないんですね。
◼️ 身体の中では、いろんなことが起きている
たとえば、
氣温が大きく変わる。
↓
身体が体温を調整する。
↓
雨や氣圧の変化を感じる。
↓
いつもより頭が重く感じる。
↓
夜になると、不安も重なり
なんとなく落ち着かない。
↓
眠りが浅くなる。
↓
翌日、身体が重い。
こんな風に、ひとつの変化だけではなく、いくつものことが重なっているのかもしれません。

◼️ 東洋医学では、身体と自然を切り離して考えない
東洋医学には、昔から
「人間も自然の一部」
という考え方があります。
季節が変われば、身体も変わります。
暑い時期と寒い時期では、身体の働き方も違う。
風や寒さ、湿気、暑さなど、外から受ける環境の変化も身体に影響すると古来より考えられてきました。
これは、現代医学の考え方とまったく同じというわけではないけれど、
「身体は外の環境と関係しながら生きている」
という視点で見ると、実はかなりつながるところがあります。
わたしが鍼灸で身体を診るときも、
「この症状はどこから来たんだろう?」
だけではなく、
「今、この人はどんな状態なんだろう?」
というところから考えます。
◼️ 同じ雨の日でも身体の反応は違う
同じ場所に住んでいて、同じ雨を感じていても、
「雨の日は頭が痛くなる」という人もいれば、
「むしろよく眠れる」という人もいます。
肩や首が重くなる人もいる。
胃腸の調子が変わる人もいる。
身体がだるくなる人もいる。
特に何も感じない人もいる。
身体って、本当にそれぞれなんですよね。
だからこそ、
「雨の日だから、このツボ」
「氣圧が下がったから、この治療」
と単純に決めてしまうのではなく、
その人の身体が、今どんな反応をしているのかを診る。
そこが大切なんだと思います。
◼️ なんでこんなにしんどいんだろう?
もし最近、
「なんでこんなに身体が重いんだろう?」
「なんで眠りが浅いんだろう?」
「なんで頭がスッキリしないんだろう?」
そんなことを感じているなら、
もしかすると身体は、環境の変化をいつも以上に多く感じ取っているのかもしれません。
それは、身体がおかしくなったということではなく、
しっかりと外の世界を感じながら、一生懸命生きているということなのかもしれません。
雨が降れば、身体もその雨を感じる。
暑くなれば、暑さを感じる。
寒くなれば、寒さを感じる。
季節が変われば、身体も少しずつ変わっていく。
そう考えると、
「なんでこんなにしんどいんだろう?」
という疑問も、
「今の身体は、どんな変化を感じているんだろう?」
という問いに変わってくるかもですね。

◼️ 身体は、自然そのもの
わたしたちは、自然から外れて生きているわけではありません。
身体そのものが、この自然の中で生きています。
だから、環境が大きく動いているときには、
身体も少し揺れることがあります。
そんなときは、
「いつも通りじゃないといけない」
と考えるより、
「今の身体は、今の環境の中でどうしているんだろう?」
と、少し立ち止まって見てみる。
それだけでも、自分の身体の見え方が少し変わるかもしれません。
楽体では、症状だけを見るのではなく、
「今、この人はどんな状態なんだろう?」
というところから、身体とその人をまるごと診ています。
身体は、絶えず外の環境を感じながら生きています。
ーーー
身体は、自然そのもの。
自然の理と、身体の理は同じ。
巡りは、生命そのもの。
2026年9月20日 : 耳ツボって、ただ押せばいいの?
こんにちは!
嫌なことがあったら
「ぽくぽくぽく、チーン」と口にすると
笑顔になるから不思議 (by 三木大雲さん)
静岡市清水区の小さな鍼灸院、
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。

前回は、
「耳を優しく刺激しただけで、なんで身体に変化が起こるんだろう?」
という話を書かせていただきました。
耳にはたくさんの神経が分布していて、その中には迷走神経の枝(耳介枝)もあります。
耳への刺激が、神経などを介して身体に何らかの影響を与える可能性については、現在も研究されています。
ぼく自身も、臨床で耳に優しく刺激をしていると、
「なんかスッキリした感じがする」
「なんか血が巡ってる氣がする」
というようなお声をいただくことがあります。
でも、続けてみて改めて感じるのは、
「耳ツボも、ただ刺激するだけじゃダメなんじゃないかな」
ということです。
◼️ 耳ツボは「身体のスイッチ」ではない
世の中には、
「この耳ツボを刺激すると痩せる」
「ここを押せば自律神経が整う」
「肩こりなら、このポイント」
など、いろいろな情報がありますよね。
もちろん、耳への刺激によって身体に変化が起こることはあります。
でも、
「ここを押せば、身体のこの場所が変わる」
というのは、チョッと違うんじゃないかなって思います。
身体って、そんなに単純なものじゃないですし。
例えば「肩こり」といっても、その背景は人によって違います。
姿勢や動きの問題かもしれない。
睡眠不足や疲労が関係しているかもしれない。
胃腸の状態や冷えが関係していることもあるかもしれない。
東洋医学的に見れば、肝や心の乱れが関係しているのかもしれない。
仕事や人間関係など、日々の負担が身体に表れていることだってあります。
同じ「肩こり」という症状でも、身体の状態や背景は、みんな同じではありません。
だから、
「肩こりだから、この耳のポイント」
と、それだけで決めてしまうことに、ぼくは少し違和感があります。

◼️ まず、身体の声を聴く
楽体では、症状だけを見るわけではありません。
まず、その人を診ます。
脈を診る。
お腹を診る。
手足のツボの反応を診る。
皮膚の状態や筋肉の緊張を診る。
骨格を診る。
そして、話を聴く。
今、どんなことを感じているのか。
どんなふうに毎日を過ごしているのか。
身体だけではなく、その人が抱えているものも含めて、身体の状態を見ていきます。
そうやって、
「今、この人の身体では何が起きているんだろう?」
と考える。
そのうえで、
「じゃあ、今回はどうしようか?」
と、施術を組み立てていきます。
ぼくにとっては、これが施術の基本なんです。
◼️ 所見が違えば、やることも変わる
例えば、同じ「肩こり」という訴えがあったとしても、
身体の状態が違えば、施術の考え方も当然変えていきます。
だから、最初から
「この症状には、このツボ」
と決めてしまうのではなく、
まず身体の所見を取る。
そして、その人の身体が今どうなっているのかを考える。
そこから、
「今回はこの処置が必要なんじゃないかな?」
と考えていく。
これは耳ツボでも同じだと思っています。

◼️ 耳ツボも、身体を診たうえで使う
耳ツボは、耳そのものを見ることも大切。
でも、それ以上に、その人の身体を診ることが大切なんじゃないかなと思っています。
耳のどこに反応があるのか。
そこだけを見るのではなく、
身体全体を診たうえで、
「この反応は、この人の身体とどう関係しているんだろう?」
と考えてみる。
そして全身を調整したうえで、
「今回は耳からも刺激してみよう」
という感じです。
だから楽体では、耳ツボを主役にしているわけではありません。
全身調整の上に、補助的な方法として耳への刺激を使う。
そんな位置づけで耳ツボを使っています。
◼️ 身体は、そんなに単純じゃない
「このツボを押せば、こうなる」
そうだったら、施術する側も楽なんですけどね(笑)
実際の身体はもっと複雑で……
でも、それが面白い。
同じ症状でも、人によって違う。
昨日と今日でも違う。
生活が変われば、身体の状態も変わる。
だからこそ、
そのときの身体を診る。
そして、その身体に合わせて刺激を考える。
耳ツボも、その中のひとつです。
耳は、とても小さな場所です。
でも、そこに刺激を入れることで、身体に何らかの変化が起こることがある。
その仕組みについては、まだ分からないこともたくさんあります。
だからこそ、耳ツボを「万能な方法」としてではなく、
身体の調整を助ける、ひとつの方法。
そんなふうに考えています。
身体って、本当に面白いですよね。
今回で、耳ツボシリーズはいったん一区切り。
また臨床の中で、
「あれ?これは面白いな」
と思うことが出てきたら、そのときはまた書いてみようと思います(笑)
身体って、知れば知るほど疑問も増えていくんですよ。
でも、だからこそ面白い。
このブログを読んで、少しでも
「へぇ、身体って面白いな」
と思ってもらえたら嬉しいです。
2026年9月13日 : 耳ツボで、身体に変化が起きるのはなぜ?
こんにちは!
最近、穢れ度を振り返る日記をつけ始めました。
静岡市清水区の小さな鍼灸院
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。
最近、今さらながらですが……
耳ツボにちょっとハマっています(笑)
実は以前から、めまいの患者さんに耳へのアプローチをすることはありました。
臨床で使っていると、
「あれ?」と思うくらい、症状がいい方向に変化することがあるんです。
それで最近、
「もう少し耳ツボについて勉強してみよう」
と思い、いろいろな症状に対してモニターをお願いしながら、臨床を重ねています。
すると、これがなかなか面白い。
施術の中で、耳を優しく刺激すると
「目がとてもスッキリした」
「あれ、腰の動きが変わった」
「あ、なんか痛みが和らいだ氣がする」
など、人によってさまざまな変化があります。
中には、身体全体の感じが変わる方もいるんですよ。
不思議ですよね。
◼️ 耳と身体は、そんなに離れていない?
まず、耳にはたくさんの神経が走っているって知ってました?
その中でも、耳の一部には迷走神経の枝(耳介枝)が分布しています。
迷走神経は、脳から胸やお腹の中にまで伸びている神経で、副交感神経系の重要な役割を担っています。
心臓や呼吸器、消化管など、さまざまな身体の働きとも関係しているんです。
そのため、
「耳への刺激が、神経を介して身体の働きに影響するのではないか?」
という研究も行われています。
実際に、耳への刺激によって心拍や自律神経活動などに変化が見られた研究もあります。
ただし、
「耳を刺激すれば、自律神経が必ず整う」
というほど単純な話ではないのが、人間のカラダ。
刺激する場所ややり方、刺激量、そして人によって反応も違ったりするし
まだまだ研究段階の部分もたくさんあります。
◼️ じゃあ、耳ツボは「神経」だけなの?
ここが面白いところです。
東洋医学では、昔から耳は身体全体との関係が深い場所として考えられてきました。
現代の耳鍼でも、耳のさまざまな場所を身体の各部位と関連づけて考える方法があります。
ただ、ぼくとしては、
足ツボのように
「耳に身体全部の地図が、そのまま描かれている」
と単純に考えるのではなく、
耳という場所から身体全体へ、何らかの刺激が伝わっていく。
そう考えた方が分かりやすいかなー。
現在の研究でも、耳への刺激については、自律神経系だけではなく、神経系や内分泌系など、複数の仕組みが関係している可能性が考えられています。
まだ分かっていないことも多い。
だからこそ、面白いんですよね。
そう、ここで大事なことがあります。
ぼくが最近、耳ツボを臨床で使いながら感じているのは、
「耳も、教科書のように同じポイントを刺激したっていいわけじゃない」
ということです。
例えば、
「めまいだから、この耳のツボ」
「肩こりだから、この場所」
と、症状だけを見て機械的に刺激する。
それだけでは、ダメなんですね。
鍼灸では、
脈を診る。
お腹を診る。
手足を見る。
筋肉の緊張を見る。
ツボの反応を見る。
そうやって、
「この人の身体は、今どんな状態なんだろう?」
と考えます。
ぼくにとって耳ツボは、
身体を診て、全身を整えたうえで使う、ひとつの入口なんです。
耳だけを見ているわけじゃない
ここが、今回のシリーズで一番伝えたいところです。
楽体で考えている耳ツボは、
「耳だけで症状を治そう」
というものではありません。
身体全体を診て、
その人の状態を考えて、
そのうえで、
「補助として、耳から刺激してみよう」
というもの。
耳は小さな場所ですが、
そこから身体に何らかの刺激を入れることで、
身体が本来持っている調整する力が働きやすくなる。
ぼくは、そんな可能性に今ちょっと注目しています。
もちろん、耳ツボですべてが解決するわけではないけど
「こんな小さな耳からも、身体全体に変化が起こることがある」
と思うと、
身体って、やっぱり面白いなーって思います。

身体は、パーツがそれぞれバラバラに存在しているわけではありません。
全部つながっている。
耳も、その身体の一部です。
だからこそ、
「耳を刺激すると、なぜ身体が変わるのか?」
この不思議を、このシリーズでもう少し掘り下げていきたいと思います。
次回は、
「耳ツボって、ただ押せばいいの?」
という話。
お楽しみに!
ーーー
もし、
「最近、なんとなく身体の調子がおかしい」
「いろいろ試しているけど、なかなかスッキリしない」
そんなことがあれば、どうぞ氣軽にご相談ください。
楽体では、症状だけを見るのではなく、脈やお腹、ツボの反応などを見ながら、
「今、この身体はどんな状態なんだろう?」
というところから、一緒に考えていきます。
耳ツボも、あくまで身体を整えるためのひとつの方法。
その人の身体の状態を見ながら、必要に応じて取り入れています。
「耳ツボって、ちょっと氣になる」
そんな方も、どうぞ氣軽にお声かけください。
2026年9月6日 : 食べたくなったとき、どうすればいい?
こんにちは!
早く宇宙人と会いたいですね。
静岡市清水区の小さな鍼灸院
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。
さて、ここまで2回にわたって、
「お腹は空いていないのに、なぜ食べたくなるんだろう?」
「ストレスがかかると、どうして食べたくなるの?」
というお話を書いてきました。

今回は、いよいよシリーズファイナルです。
じゃあ、食べたくなったとき、どうしたらいいの?
実は、これが一番難しい…(笑)
「食べ過ぎないようにしなくちゃ」
そう思ってはいるのに、
氣がついたらお菓子をポリポリ…
「今日はもうやめておこう」
と思っていたのに…また食べてしまう。
そして食べ終わったあとに、
「わっ!また食べちゃった〜!」
「わたしって、なんて意志が弱いのよ…」
なんて、自分を責めてしまうんですよね。

でも。
まず、そこから少しやめてみませんか?
自分を責めること。
食べたくなったのには、何か理由があるのかもしれない。
本当にお腹が空いていたのかもしれない。
疲れていたのかもしれない。
眠れていなかったのかもしれない。
ストレスが溜まっていたのかもしれない。
ただ、甘いものが食べたかっただけかも(笑)
だから、
「食べちゃダメ!」
と無理やり止める前に、ほんの一瞬だけ
「今、わたしはどんな感じでいるのかな?」
と、自分に聞いてみる。
お腹が空いているなら、ちゃんと食べればいいだけの話。
もし疲れているなら、少し休んでみる。
イライラしているなら、深呼吸してみる。
温かい飲み物を飲んだり、
少し外の空氣を吸ったり、
誰かと話したり。
それでも食べたいなら、
別に食べたっていいと思うんです。
大切なのは、
「食べないこと」だけじゃない。
「食べた自分を責めない」ことなんです。
そして、
「どうしてこんなに食べたくなったんだろう?」
と、今の自分に少し耳を傾けてあげること。
それを繰り返しているうちに、
「最近ちょっと頑張り過ぎてたかも」
って氣づくかもしれません。
身体は、ちゃんと教えてくれています。
鍼灸で身体を診ていると、
食欲の変化だけではなく
・眠りが浅い。
・疲れが抜けない。
・胃腸がすっきりしない。
・身体がずっと緊張している。
そんな変化が一緒に出ていたりします。
だから楽体では、
「どうやって食べ過ぎを止めるか」
だけを考えるのではなく、
「今、この人はどんな状態なんだろう?」
と考えます。
食べ過ぎという一つの状態だけではなく、
その人の全体を見ていく。
もしかしたら、
その「食べたい」というサインの奥に、
別の声が隠れているかもしれないからです。
「分かっているのに、やめられない」
そんなときこそ、
自分を責めるのではなく、
一度、身体の声を聴いてみて下さいね。
身体は敵ではないし、
あなたを困らせようとしているわけでもありません。
むしろ、身体は今日もあなたを生かすために、一生懸命働いています。
ーーー
身体は、自然そのもの。
自然の理と、身体の理は同じ。
巡りは、生命そのもの。
ーーー
だから、
「また食べちゃった…」
と責める前に、
「ちょっと頑張り過ぎたかな」
と、自分に声をかけてあげてください。
それだけでも、
身体との付き合い方が、少し変わってくると思いますよ。
もし、
「食べ過ぎを自分ではどうしても止められない」
「食べることが頭から離れない」
「食べたあとに強く自分を責めてしまう」
そんな状態が続いているなら、
一人で抱え込まなくても大丈夫です。
「こんなことで相談していいのかな?」
と思うことでも、どうぞ氣軽にお話しください。
そして、
身体の疲れやストレスの蓄積、
緊張、眠り、胃腸の調子など、
「食べてしまう」の裏側にある身体の状態が氣になる方は、お氣軽にご相談ください。
楽体では、症状だけを見るのではなく、
身体全体の状態を見ながら、
その人に合った身体との付き合い方を一緒に考えています。








