つらさに寄り添い、
身体の声に耳を傾ける。

鍼灸療術 癒し隠れ家楽体
静岡市清水区・静鉄狐ヶ崎駅から徒歩5分

こんにちは!

嫌なことがあったら
「ぽくぽくぽく、チーン」と口にすると
笑顔になるから不思議 (by 三木大雲さん)

静岡市清水区の小さな鍼灸院、
鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。



前回は、
「耳を優しく刺激しただけで、なんで身体に変化が起こるんだろう?」
という話を書かせていただきました。

耳にはたくさんの神経が分布していて、その中には迷走神経の枝(耳介枝)もあります。

耳への刺激が、神経などを介して身体に何らかの影響を与える可能性については、現在も研究されています。

ぼく自身も、臨床で耳に優しく刺激をしていると、
「なんかスッキリした感じがする」
「なんか血が巡ってる氣がする」
というようなお声をいただくことがあります。

でも、続けてみて改めて感じるのは、
「耳ツボも、ただ刺激するだけじゃダメなんじゃないかな」
ということです。

◼️ 耳ツボは「身体のスイッチ」ではない

世の中には、
「この耳ツボを刺激すると痩せる」
「ここを押せば自律神経が整う」
「肩こりなら、このポイント」
など、いろいろな情報がありますよね。

もちろん、耳への刺激によって身体に変化が起こることはあります。

でも、
「ここを押せば、身体のこの場所が変わる」
というのは、チョッと違うんじゃないかなって思います。

身体って、そんなに単純なものじゃないですし。

例えば「肩こり」といっても、その背景は人によって違います。

姿勢や動きの問題かもしれない。
睡眠不足や疲労が関係しているかもしれない。
胃腸の状態や冷えが関係していることもあるかもしれない。
東洋医学的に見れば、肝や心の乱れが関係しているのかもしれない。
仕事や人間関係など、日々の負担が身体に表れていることだってあります。

同じ「肩こり」という症状でも、身体の状態や背景は、みんな同じではありません。

だから、
「肩こりだから、この耳のポイント」
と、それだけで決めてしまうことに、ぼくは少し違和感があります。



◼️ まず、身体の声を聴く

楽体では、症状だけを見るわけではありません。

まず、その人を診ます。
脈を診る。
お腹を診る。
手足のツボの反応を診る。
皮膚の状態や筋肉の緊張を診る。
骨格を診る。
そして、話を聴く。

今、どんなことを感じているのか。
どんなふうに毎日を過ごしているのか。
身体だけではなく、その人が抱えているものも含めて、身体の状態を見ていきます。

そうやって、
「今、この人の身体では何が起きているんだろう?」
と考える。

そのうえで、
「じゃあ、今回はどうしようか?」
と、施術を組み立てていきます。

ぼくにとっては、これが施術の基本なんです。

◼️ 所見が違えば、やることも変わる

例えば、同じ「肩こり」という訴えがあったとしても、
身体の状態が違えば、施術の考え方も当然変えていきます。

だから、最初から
「この症状には、このツボ」
と決めてしまうのではなく、
まず身体の所見を取る。

そして、その人の身体が今どうなっているのかを考える。

そこから、
「今回はこの処置が必要なんじゃないかな?」
と考えていく。

これは耳ツボでも同じだと思っています。



◼️ 耳ツボも、身体を診たうえで使う

耳ツボは、耳そのものを見ることも大切。

でも、それ以上に、その人の身体を診ることが大切なんじゃないかなと思っています。

耳のどこに反応があるのか。

そこだけを見るのではなく、
身体全体を診たうえで、
「この反応は、この人の身体とどう関係しているんだろう?」
と考えてみる。

そして全身を調整したうえで、
「今回は耳からも刺激してみよう」
という感じです。

だから楽体では、耳ツボを主役にしているわけではありません。

全身調整の上に、補助的な方法として耳への刺激を使う。

そんな位置づけで耳ツボを使っています。

◼️ 身体は、そんなに単純じゃない

「このツボを押せば、こうなる」
そうだったら、施術する側も楽なんですけどね(笑)

実際の身体はもっと複雑で……
でも、それが面白い。

同じ症状でも、人によって違う。
昨日と今日でも違う。
生活が変われば、身体の状態も変わる。

だからこそ、
そのときの身体を診る。

そして、その身体に合わせて刺激を考える。

耳ツボも、その中のひとつです。
耳は、とても小さな場所です。

でも、そこに刺激を入れることで、身体に何らかの変化が起こることがある。

その仕組みについては、まだ分からないこともたくさんあります。

だからこそ、耳ツボを「万能な方法」としてではなく、
身体の調整を助ける、ひとつの方法。

そんなふうに考えています。
身体って、本当に面白いですよね。

今回で、耳ツボシリーズはいったん一区切り。
また臨床の中で、
「あれ?これは面白いな」
と思うことが出てきたら、そのときはまた書いてみようと思います(笑)

身体って、知れば知るほど疑問も増えていくんですよ。
でも、だからこそ面白い。

このブログを読んで、少しでも
「へぇ、身体って面白いな」
と思ってもらえたら嬉しいです。
?Gg[???ubN}[N??