静鉄狐ヶ崎駅から徒歩5分。
静岡市清水区の小さな鍼灸療術院、癒し隠れ家楽体です。

こんにちは。

鍼灸療術 癒し隠れ家楽体です。

8月もあっという間に半ばになりました。

まだまだ日中は厳しい暑さが続いていますが、朝晩の風には、少しだけ秋の氣配を感じるようになってきましたね。

「あぁ、季節は少しずつ動いているんだな。」

なーんて感じています。



季節は、もう秋へ向かっている。

でも、身体はまだ夏を生きている。

この季節の境目は、身体にとってもちょっと戸惑う時期なのかもしれません。

そして最近、ホットフラッシュに悩まれている方のお身体を診る機会が何度かありました。

その方のお話を伺いながら、

「この季節の変化と、更年期の身体って、どこか似ているところがあるんだよな。」

そんなことを感じてました。

◼️ 更年期の「ほてり」は、なぜ起こるのか?

更年期というと、

・顔が急に熱くなる
・首から上がほてる
・突然汗が出る
・夜中に汗をかいて目が覚める
・少し動いただけなのに、身体が熱く感じる

そんな「ほてり」や「ホットフラッシュ」を思い浮かべる方も多いと思います。

更年期には、卵巣の働きが少しずつ変化して、女性ホルモンであるエストロゲンが大きくゆらぎながら低下していきます。

その変化が、身体のさまざまな働きに影響するんですね。

日本産科婦人科学会でも、更年期障害の症状として、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗などが挙げられています。

では、なぜエストロゲンの変化によって「急に熱くなる」のでしょうか。

そこには、身体の体温調節の仕組みが関係しています。

私たちの身体は、暑ければ熱を逃がし
寒ければ熱をつくる。

そうやって、体温をある範囲に保とうとしています。

ところが更年期には、エストロゲンの変化に伴って、この体温調節に関わる仕組みに変化が起こり、わずかな体温変化にも身体が反応しやすくなると考えられています。

その結果、皮膚の血管が広がり、熱を外へ逃がそうとして、

「急に顔が熱い。」

「汗が出てきた。」

という感覚につながることがあります。

◼️ 「涼しくなってきたのに、どうして私はまだ暑いんだろう?」

ここが、今回一番お伝えしたいところです。

朝晩は少し涼しくなってきた。

外を歩けば、秋の氣配も感じる。

それなのに、身体の中では突然、

「暑い!」

となる。

なんだか季節と身体が、ちぐはぐに感じますよね。

でも、身体は季節の変化の中でも、
今日も一生懸命、自分のバランスを取ろうとしている。

そう考えてみると、少し見え方が変わってきませんか?

急に熱くなる。
汗をかく。
血管が広がる。

そして、熱を逃がそうとする。

そこには、身体がその時々の状態に合わせて調整しようとしている働きがあります。

もちろん、症状が強かったり、日常生活に支障がある場合には、「更年期だから仕方がない」と我慢する必要はありません。

更年期障害には、医学的に有効性が確立されている治療もあります。

氣になる症状がある場合は、婦人科などの医療機関で相談することも大切です。

その上で私は、

「この身体は、今どんな状態なんだろう?」

という視点も大切にしています。

◼️ 東洋医学では「熱」だけを見ない

東洋医学の面白いところは、

「顔が熱いから、熱を冷ませばいい。」

というように、症状だけを切り取って見ないところです。

例えば、

・顔や上半身は熱いのに、足は冷えている
・汗をかいたあと、どっと疲れる
・眠りが浅く、夜中に目が覚める
・動悸がする
・イライラしやすい
・身体が重い

そんなふうに、一見すると別々に見える症状ですよね。

でも、身体は一つです。

一つの身体の中で起きていることなら、どこかでつながっているかもしれません。

だから東洋医学では、

「どんな症状があるか」

だけではなく、

「その人の身体全体が、今どんな状態なのか。」

を見ていきます。

・脉を診る
・お腹を診る
・手足の反応を見る
・背中を見る

そして、その人が話してくれることを聴く。

言葉だけではなく、
身体が届けてくれる声にも耳を澄ませる。

それが、私が大切にしている鍼灸治療です。

◼️ ホットフラッシュを「敵」にしない

突然、顔が熱くなる。
汗が出る。
眠れない。
身体が思うようにならない。

そんな症状が続けば、

「この身体、どうなってしまったんだろう。」

と不安になることもあると思います。

でも私は、その症状をただ「悪いもの」と決めつけたくないんです。

身体は、何かを邪魔しようとしているわけではありません。

今日も一生懸命、
その人の生命を守ろうとしている。

そう思うんです。

もちろん、つらい症状はつらい。

だからこそ、

「我慢しましょう。」

という話ではありません。

つらさをちゃんと受け止めながら、
その身体の中で何が起きているのかを、一緒に見つめていく。

そこに鍼灸ができることがあると、私は考えています。

◼️ 鍼灸では「その人」を診る

更年期だから、このツボ。

ホットフラッシュだから、このツボ。

そんなふうに、症状だけで治療するわけではありません。

同じホットフラッシュであっても、
身体の状態は一人ひとり違います。

だから私は、

問診をして、
脉を診て、
お腹を診て、
身体の反応を見て、

その人の身体が教えてくれるものを、一つずつ拾っていきます。

必要なところへ鍼やお灸をしていく。

すると、最初に触れたときと比べて、
身体の反応や感触が変わっていきます。

硬かったところが柔らかくなる。
張っていたところが緩む。
呼吸が深くなる。
表情が変わる。

そういう小さな変化を大切にしています。

鍼灸がホットフラッシュに対してどの程度有効なのかについては、研究結果が一貫しているわけではありません。

でも、私は思うんです。

身体を治すのは、身体そのもの。

鍼灸は、その身体が本来持っている力を発揮しやすいように、巡りを整えるお手伝いをするもの。

その人の身体全体を見つめ、淀んだところや停滞しているものを整え、本来ある巡りに戻していく。

その積み重ねを大切にしています。



◼️ 季節も、身体も、巡っている

自然を見ていると、
身体のことを思います。

朝晩の風が少し涼しくなれば、
夏から秋へ季節が動いていることを感じます。

でも、自然は一日で秋になるわけではありません。

暑さが残り、
少し涼しくなり、
また暑くなり、

そうやって少しずつ季節は移ろっていきます。

身体も、きっと同じです。

女性の身体も、
ある日突然「更年期」という季節になるわけではありません。

長い時間をかけて変化し、
ゆらぎながら、次の季節へ移っていきます。

その途中で

ほてったり、
冷えたり、
眠れなかったり、
疲れたり。

いろいろな変化が現れる。

それもまた、
生命が変化していく過程なのだと思います。



◼️ 身体は、自然そのもの

私は自然が大好きです。
40年、サーフィンをしてきました。

海が好きで、
山や森を歩くのが好きで、
空を見上げるのが好き。

そして、写真を撮るのが好きです。

自然を見つめていると、
身体のことを思います。

身体を見つめていると、
自然のことを思います。

季節は、もう秋へ向かっています。

でも、身体はまだ夏を生きている。

そんな今だからこそ、
自分の身体にも、少し耳を澄ませてあげてほしいと思います。

「どうしてこんなに暑いんだろう。」

ではなく、

「今、身体は何を伝えようとしているんだろう。」

そんなふうに、
少し耳を澄ませてみてほしいと思います。

身体は、今日も一生懸命、
あなたを生きています。

だから私は、その身体を責めるのではなく、
その声に耳を澄ませたい。

そして、本来の巡りを取り戻すための、
小さな道しるべでありたいと思っています。

身体は、自然そのもの。
自然の理と、身体の理は同じ。

そして、
巡りは、生命そのもの。

◼️ 最後に

更年期は、
身体が壊れてしまう時期ではありません。

一つの季節から、
次の季節へ移っていく時間。

そこには、これまでとは違う身体との付き合い方があるのかもしれません。

ほてりも、
汗も、
眠りの変化も、
疲れやすさも。

つらい症状は、つらいままにしない。

必要なときには医療の力も借りる。

そして同時に、
自分の身体が何を伝えているのかにも、
少し耳を澄ませてみる。

そんなふうに、
身体と仲良く次の季節へ向かっていけたらいいですね。

一日の施術を終えると、いつも、

「生きているって、本当に愛しいなぁ。」

って思えるんです。

今日もまた、
一人ひとりの身体が教えてくれる声に、
丁寧に耳を澄ませていきたいと思います。

◼️ 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更年期のほてりやホットフラッシュ、眠りの変化、疲れやすさなど、身体の変化に戸惑うことはありませんか?

「更年期だから仕方ない」と我慢するのではなく、まずは今の身体がどんな状態なのかを知ることから始めてみませんか。

楽体では、症状だけを見るのではなく、問診・脉診・腹診などを通して、その方の身体全体を丁寧に見ながら鍼灸治療を行っています。

お身体のことで氣になることがありましたら、どうぞお氣軽にご相談ください。

また、今回のように東洋医学や身体のこと、自然や生命について感じたことを、ホームページのブログで綴っています。

あなたの身体を見つめる小さなきっかけになれば嬉しいです。
?Gg[???ubN}[N??