こんにちは!

最近、朝晩の冷え込みが感じられるようになってきたからか、体調を崩している方が多いですね。
くしゃみをしている人、ちょっとだるそうにしている人など、よく見かけます。

ぼくもそうですが、季節の変わり目って、どうしてこうもカラダがついてこないんでしょうね、楽体です。



さて、そんな先日、患者さんとお話していて、「先生、病氣っていったい何なんですかね?」と聞かれました。

うーん、これ、簡単なようでめちゃくちゃ深い質問なんですよね。

よく“病は氣から”って言いますけど、これはけっこう的を射てる言葉だと思います。
氣(エネルギー)がしっかり巡っていれば、人は心も体もちゃんと動く。
でも、その氣の流れが滞ったり、乱れたりすると、その歪みが積もり積もって、やがて不調や病氣という形になるんですね。

東洋医学では、「氣・血・水」の流れが滞ると病が生まれると考えます。
氣が弱れば免疫が落ちるし、氣が滞れば痛みやコリが出てくる。

そして、そこには“陰陽のバランス”も深く関わっています。
この宇宙そのものが、バランスで成り立っているからですね。

昼と夜、陰と陽、動と静、実と虚、喜びと悲しみなど、どちらか片方だけでは存在できない。
すべてが支え合い、調和しながらひとつの世界をつくっています。

医学的に見ても、これは“バランスの崩れ”と言えます。
体温や血圧、ホルモン、免疫、自律神経など、これらが絶妙なバランスで保たれてこそ、健康でいられる。
この働きを「ホメオスタシス(恒常性)」と呼びますが、つまり人のカラダそのものが“小さな宇宙”なんですよね。

でも、その宇宙が少し乱れることもある。
ストレスや無理、心の重さが積もると、「そろそろ整えなさいよー」ってカラダがサインを出す。
それが、のちに冷えや熱、湿や燥、菌やウイルスといった“邪”に侵され、病氣という形で現れてくるのかもしれません。

人間もまた、この宇宙のリズムの中で生きています。
だからこそ、心や体がバランスを崩すとき、それは「もう一度、整うときだよ」と、やさしく背中を押してくれているのかもしれませんね。

スピリチュアルな視点で見れば、病氣は“魂からのメッセージ”です。
無理をしている時、我慢ばかりしている時、「そのままだと苦しいよ」って、教えてくれているんです。

病氣って、決して悪や敵ではなく、あなたの中のカラダと魂が「もう一度、あなたらしく生きよう」と呼びかけているものなんです。

そして、これはどんな病でも同じです。
風邪でつらい人も、なんとなく調子が出ない人も、難病や癌、先天的な疾患と向き合っている方もーー
その中で生きる姿は、たとえ苦しくても確かな命の尊さを感じるのです。

カラダは弱っていても、氣はちゃんと巡っています。
たとえゆっくりでも、止まってなんかいないんです。

どうか怖がらず、深呼吸して、あたたかいお茶でも飲むように、自分の内側に流れる氣を感じてみてください。

その中に、小さな宇宙が確かに息づいています。
そして、その宇宙は、今もちゃんとあなたを整えようとしています。

病氣は、壊れることじゃなくて、
“本来の自分へ帰ること”なんです。

今日も、自分のペースで。
焦らず、比べず、やさしく過ごしてい蹴ることを願っています。

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