サウナや熱い温泉って本当に身体に良い?
2025年5月22日
こんにちは!
先日、相方の誕生日に、彼女の親友がいる福島と山形へ弾丸旅行をしてきた楽体です!
行くたびに本当に楽しくて、どんどん東北が大好きになるのですが、楽しみのひとつに温泉がありますよね。
今回泊まった旅館では、とろっとろの極上の湯を満喫できたのですが、
以前訪れたある温泉では、あまりの熱さに「死ぬかと思った」経験がありまして…。
地元のお爺ちゃんが顔を真っ赤にしながら、
「これくらいがええんだ〜(東北弁)」
と笑顔で語ってくれたんですが、ほんまにええんか!?と内心ツッコんだわけです。
そんな中、昨日、患者さんとこんな会話に。
「サウナや熱い温泉って、本当に身体にいいの?」
確かに、こういう質問ってよくいただくんですよね。
「何となく健康に良さそうだけど、実際はどうなの?」と疑問に思っている方も多いはず。
というわけで今回は、
「サウナや熱湯の温泉は身体に良いのか?」
をテーマに、医学的・東洋医学的な視点でお話していきたいと思います!

●高温×冷水の「交代浴」は本当に身体にいい?
サウナや熱湯風呂、そしてその後の水風呂——
こうした温冷交代浴は、極端なようで実は医学的にも一定の効果があると報告されています。
温熱刺激で血管が拡張し、冷水で一気に収縮する。
この血管のポンプ運動が、
・血行促進
・自律神経の調整
などにつながるといわれています。
ただし、「誰にでも良い」というわけではないのです。
以下のような条件付きの効果であることを忘れてはいけません。
【メリット】
・血流が促進される
・副交感神経が優位になり、リラックスできる
・疲労回復のサポート
・一時的に代謝がアップ
・肩こりや冷え性の改善につながることも
特に、交感神経と副交感神経のバランスが乱れがちな現代人には、
この自律神経のリズムに揺さぶりをかける刺激が効果的なこともあります。
【デメリット・注意点】
・心臓に負担がかかる
・血圧が急変しやすい
・のぼせやめまい、失神のリスク
・脱水状態になりやすい(※入浴前後の水分補給は必須!)
特に、心臓や血管系に持病がある方は、交互浴は避けた方が安全です。
実際、サウナや水風呂で倒れる事故も起きています。
あと、「水分補給」と言いながらビール…なんてのはもってのほかですよ!
●熱湯の温泉そのものはどうなの?
さて、交互浴だけでなく、「熱い湯そのもの」についても少し補足しておきましょう。
熱湯(42℃以上)の入浴は、交感神経が強く刺激され、
一時的にシャキッと元氣になるような感覚があります。
そのため、朝風呂や短時間の入浴には向いているともいわれます。
ただし、熱湯に長く浸かると…
・心臓にかなりの負担がかかる
・血圧が上がる(高血圧の人にはリスク)
・脱水が進みやすい
・興奮状態が長引いて、睡眠の質を下げることも
また、ぬる湯と比べると体温が急上昇しやすく、のぼせやすいため、
「長湯しがちな人」や「冷え体質の人」にとっては、かえって逆効果になることもあります。
●アイスで「キーーン!」のメカニズムと似てる?
ちなみに、アイスを食べたときに起こる「キーーン!」とした頭痛、
これは医学的には「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています(そのまんまです)。
急激な冷たさによって口の中の血管が収縮 →
その後に拡張する過程で三叉神経が刺激され、
その刺激が「頭が痛い!」という形で感じられるんですね。
実は、交互浴や熱湯風呂のあとにも、
これに似た血管や神経の急な反応が、身体の中で起きています。
●東洋医学の視点:陰陽バランスの観点から
東洋医学では「熱」は陽、「冷え」は陰。
この陰陽のバランスをとることが、身体の健康維持には欠かせないと考えます。
熱い湯やサウナは陽、水風呂は陰。
これを交互に刺激することで、氣血の巡りが活性化されます。
でも、ここでもやはり大事なのは「行き過ぎないこと」。
陽が過剰 → のぼせ・イライラ・頭痛
陰が過剰 → 冷え・無気力・倦怠感
つまり、こういった刺激は、「元氣(生命力)」が充実している人にはプラスに働きやすいのですが、
氣虚(エネルギー不足)や血虚(血の不足)の方には、むしろ負担になりやすいのです。
●ぬる湯派の楽体からひとこと
僕自身、実は心臓が弱く、
熱湯やサウナの後に水風呂に入ると、心臓がバクバク、めまいもグルグル…。
これはもう、身体からの「ちょっとやめとけ!」というサインなんですよね。
「流行ってるから」「みんなやってるから」ではなく、
自分の体質や今の体調、氣の流れにちゃんと耳を傾けてあげること。
これこそが、東洋医学的な“養生”の基本です。
体力が落ちてきた方、元氣が出ない方、冷え体質の方には、
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることこそ、最も優しい陽の補い方なんです。
●まとめ:結局どうなの?
・サウナや熱湯→水風呂の「交互浴」は、体力がある人には血行・自律神経に良い刺激
・心臓や血圧に不安がある人にはおすすめしない
・熱湯そのものも、長時間や高頻度での入浴はリスクに注意
・陰陽のバランスが取れている人こそ恩恵が得やすい
・自分の体質・体調に合わせた入浴法こそが最良!
健康とは、派手なことではなく、
「ちょうどよい刺激」と「ほどよい習慣」から生まれるもの。
ぬる湯にゆったり浸かって、
ふ〜っと深呼吸しながら、今日もご自愛くださいね。
楽体
#楽体
#癒し隠れ家楽体
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#自然療法
#自然治癒力
#免疫力
#予防医学
#氣
#健康
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・インスタはプロフィール欄からHPへ
・「静岡 楽体」で検索
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。
先日、相方の誕生日に、彼女の親友がいる福島と山形へ弾丸旅行をしてきた楽体です!
行くたびに本当に楽しくて、どんどん東北が大好きになるのですが、楽しみのひとつに温泉がありますよね。
今回泊まった旅館では、とろっとろの極上の湯を満喫できたのですが、
以前訪れたある温泉では、あまりの熱さに「死ぬかと思った」経験がありまして…。
地元のお爺ちゃんが顔を真っ赤にしながら、
「これくらいがええんだ〜(東北弁)」
と笑顔で語ってくれたんですが、ほんまにええんか!?と内心ツッコんだわけです。
そんな中、昨日、患者さんとこんな会話に。
「サウナや熱い温泉って、本当に身体にいいの?」
確かに、こういう質問ってよくいただくんですよね。
「何となく健康に良さそうだけど、実際はどうなの?」と疑問に思っている方も多いはず。
というわけで今回は、
「サウナや熱湯の温泉は身体に良いのか?」
をテーマに、医学的・東洋医学的な視点でお話していきたいと思います!

●高温×冷水の「交代浴」は本当に身体にいい?
サウナや熱湯風呂、そしてその後の水風呂——
こうした温冷交代浴は、極端なようで実は医学的にも一定の効果があると報告されています。
温熱刺激で血管が拡張し、冷水で一気に収縮する。
この血管のポンプ運動が、
・血行促進
・自律神経の調整
などにつながるといわれています。
ただし、「誰にでも良い」というわけではないのです。
以下のような条件付きの効果であることを忘れてはいけません。
【メリット】
・血流が促進される
・副交感神経が優位になり、リラックスできる
・疲労回復のサポート
・一時的に代謝がアップ
・肩こりや冷え性の改善につながることも
特に、交感神経と副交感神経のバランスが乱れがちな現代人には、
この自律神経のリズムに揺さぶりをかける刺激が効果的なこともあります。
【デメリット・注意点】
・心臓に負担がかかる
・血圧が急変しやすい
・のぼせやめまい、失神のリスク
・脱水状態になりやすい(※入浴前後の水分補給は必須!)
特に、心臓や血管系に持病がある方は、交互浴は避けた方が安全です。
実際、サウナや水風呂で倒れる事故も起きています。
あと、「水分補給」と言いながらビール…なんてのはもってのほかですよ!
●熱湯の温泉そのものはどうなの?
さて、交互浴だけでなく、「熱い湯そのもの」についても少し補足しておきましょう。
熱湯(42℃以上)の入浴は、交感神経が強く刺激され、
一時的にシャキッと元氣になるような感覚があります。
そのため、朝風呂や短時間の入浴には向いているともいわれます。
ただし、熱湯に長く浸かると…
・心臓にかなりの負担がかかる
・血圧が上がる(高血圧の人にはリスク)
・脱水が進みやすい
・興奮状態が長引いて、睡眠の質を下げることも
また、ぬる湯と比べると体温が急上昇しやすく、のぼせやすいため、
「長湯しがちな人」や「冷え体質の人」にとっては、かえって逆効果になることもあります。
●アイスで「キーーン!」のメカニズムと似てる?
ちなみに、アイスを食べたときに起こる「キーーン!」とした頭痛、
これは医学的には「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています(そのまんまです)。
急激な冷たさによって口の中の血管が収縮 →
その後に拡張する過程で三叉神経が刺激され、
その刺激が「頭が痛い!」という形で感じられるんですね。
実は、交互浴や熱湯風呂のあとにも、
これに似た血管や神経の急な反応が、身体の中で起きています。
●東洋医学の視点:陰陽バランスの観点から
東洋医学では「熱」は陽、「冷え」は陰。
この陰陽のバランスをとることが、身体の健康維持には欠かせないと考えます。
熱い湯やサウナは陽、水風呂は陰。
これを交互に刺激することで、氣血の巡りが活性化されます。
でも、ここでもやはり大事なのは「行き過ぎないこと」。
陽が過剰 → のぼせ・イライラ・頭痛
陰が過剰 → 冷え・無気力・倦怠感
つまり、こういった刺激は、「元氣(生命力)」が充実している人にはプラスに働きやすいのですが、
氣虚(エネルギー不足)や血虚(血の不足)の方には、むしろ負担になりやすいのです。
●ぬる湯派の楽体からひとこと
僕自身、実は心臓が弱く、
熱湯やサウナの後に水風呂に入ると、心臓がバクバク、めまいもグルグル…。
これはもう、身体からの「ちょっとやめとけ!」というサインなんですよね。
「流行ってるから」「みんなやってるから」ではなく、
自分の体質や今の体調、氣の流れにちゃんと耳を傾けてあげること。
これこそが、東洋医学的な“養生”の基本です。
体力が落ちてきた方、元氣が出ない方、冷え体質の方には、
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることこそ、最も優しい陽の補い方なんです。
●まとめ:結局どうなの?
・サウナや熱湯→水風呂の「交互浴」は、体力がある人には血行・自律神経に良い刺激
・心臓や血圧に不安がある人にはおすすめしない
・熱湯そのものも、長時間や高頻度での入浴はリスクに注意
・陰陽のバランスが取れている人こそ恩恵が得やすい
・自分の体質・体調に合わせた入浴法こそが最良!
健康とは、派手なことではなく、
「ちょうどよい刺激」と「ほどよい習慣」から生まれるもの。
ぬる湯にゆったり浸かって、
ふ〜っと深呼吸しながら、今日もご自愛くださいね。
楽体
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
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