鍼がもたらす身体の不思議な反応
2025年4月12日
こんにちは!
患者さんの服のボタンを外そうと、いつものように指をかけて穴にくぐらせようとしたら……
「あれ? なんか固い?」と思った次の瞬間、パチン!と勢いよく外れてびっくり。
なんと、穴に通すタイプのボタンではなく、スナップ式のボタンだったんです。
まさか、この年になってボタンでびっくりするとは……
そんな自分に、またびっくりの楽体です(笑)
そんな「びっくり」といえば、鍼をうったときに、患者さんの身体がビクン!と一瞬跳ねるように反応することがあります。
「今の、痛かったですか?」と聞くと、
「いえ、全然。でも身体が勝手に動いちゃいました」と言われることがほとんど。
そんなわけで、今回は鍼をうつことで身体の中で起きている反応や効果について、お話ししていきます!

● 刺鍼して勝手に身体が反応する理由
鍼が皮膚を通って筋肉や筋膜に軽く触れると、そこに分布している感覚神経が「刺激が来た!」と反応します。
このとき、意識とは関係なく脊髄を経由して筋肉へ信号が送られることがあり、
その結果として、ビクン!とした動きが起こることがあるのです。
これは、無意識の防御反応のようなものですね。
痛みを感じていなくても、身体は「何かが触れた!」という感覚に素早く反応し、
刺激を受けた部分の筋肉を一時的に緊張させたり、動かしたりするのです。
つまり、驚いたような動きは「鍼がちゃんと届いている証拠」とも言えます。
● 鍼をうつと、身体の中で何が起きる?
まず、鍼が皮膚の下に入ると、その刺激に対して身体は局所的な血流を増やそうとします。
これは「組織が軽く傷ついた」と認識した身体が、回復のために血液を集めようとするから。
血液には酸素や栄養だけでなく、白血球やマクロファージなどの免疫細胞が含まれていて、それらが修復作業のために現場へ急行します。
同時に、鍼の刺激は末梢神経を通じて脳に届き、脳内では「内因性オピオイド」と呼ばれる鎮痛物質が分泌されます。
これによって痛みの感覚が和らぎ、リラックスしやすくなるのです。
また、自律神経のバランスにも変化が起こります。
鍼刺激は交感神経(緊張・興奮)を抑え、副交感神経(休息・回復)を優位にします。
これにより、血管が拡張して血流がさらに改善され、内臓の働きも活発になっていきます。
消化が促進されたり、手足が温かくなったりするのはそのためです。
● 鍼の治療効果が高い理由
鍼の最大の特徴は、“氣”と“血”の巡りを調整すること。
氣は東洋医学でいう生命エネルギーのようなもので、その流れが滞ると痛みや疲れ、感情の乱れとして現れることがあります。
鍼を打つことで氣の通り道(経絡)に刺激が入り、氣の流れが活性化します。
すると、経絡を通じて身体全体のバランスが整っていきます。
一方、血の巡りが良くなるのは、鍼の刺激によって毛細血管が拡張し、局所の血行が改善されるからです。
血流が良くなると、老廃物の排出が促され、組織の修復や代謝もスムーズに進みます。
さらに、鍼刺激が筋肉の中の筋紡錘という感覚センサーに届くと、「この筋肉、今は緊張しなくていいよ」という指令が脳から送られ、自然に筋肉がゆるんでいきます。
ストレスなどで無意識に力が入っていた筋肉がふっと力を抜いて、身体が軽く感じるのはこのためです。
臨床の中のちょっとしたびっくりから始まった今回の話。
鍼を打つことで起こる身体の反応も、実はとても自然で、身体が本来持っている「回復する力」を引き出す大切なきっかけなんです。
鍼は痛みを取るだけでなく、氣と血を巡らせ、自律神経を整え、筋肉をゆるめ、心と身体のバランスを整えてくれる頼もしい味方。
この細くて小さな鍼が、あなたの身体にそっと働きかけ、思いがけない大きな変化をもたらしてくれるかもしれません。
まずは、身体の声に耳をすませるところから始めてみませんか?
#楽体
#癒し隠れ家楽体
#鍼灸
#鍼灸師
#自然療法
#自然治癒力
#免疫力
#予防医学
#氣
#健康
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。
患者さんの服のボタンを外そうと、いつものように指をかけて穴にくぐらせようとしたら……
「あれ? なんか固い?」と思った次の瞬間、パチン!と勢いよく外れてびっくり。
なんと、穴に通すタイプのボタンではなく、スナップ式のボタンだったんです。
まさか、この年になってボタンでびっくりするとは……
そんな自分に、またびっくりの楽体です(笑)
そんな「びっくり」といえば、鍼をうったときに、患者さんの身体がビクン!と一瞬跳ねるように反応することがあります。
「今の、痛かったですか?」と聞くと、
「いえ、全然。でも身体が勝手に動いちゃいました」と言われることがほとんど。
そんなわけで、今回は鍼をうつことで身体の中で起きている反応や効果について、お話ししていきます!

● 刺鍼して勝手に身体が反応する理由
鍼が皮膚を通って筋肉や筋膜に軽く触れると、そこに分布している感覚神経が「刺激が来た!」と反応します。
このとき、意識とは関係なく脊髄を経由して筋肉へ信号が送られることがあり、
その結果として、ビクン!とした動きが起こることがあるのです。
これは、無意識の防御反応のようなものですね。
痛みを感じていなくても、身体は「何かが触れた!」という感覚に素早く反応し、
刺激を受けた部分の筋肉を一時的に緊張させたり、動かしたりするのです。
つまり、驚いたような動きは「鍼がちゃんと届いている証拠」とも言えます。
● 鍼をうつと、身体の中で何が起きる?
まず、鍼が皮膚の下に入ると、その刺激に対して身体は局所的な血流を増やそうとします。
これは「組織が軽く傷ついた」と認識した身体が、回復のために血液を集めようとするから。
血液には酸素や栄養だけでなく、白血球やマクロファージなどの免疫細胞が含まれていて、それらが修復作業のために現場へ急行します。
同時に、鍼の刺激は末梢神経を通じて脳に届き、脳内では「内因性オピオイド」と呼ばれる鎮痛物質が分泌されます。
これによって痛みの感覚が和らぎ、リラックスしやすくなるのです。
また、自律神経のバランスにも変化が起こります。
鍼刺激は交感神経(緊張・興奮)を抑え、副交感神経(休息・回復)を優位にします。
これにより、血管が拡張して血流がさらに改善され、内臓の働きも活発になっていきます。
消化が促進されたり、手足が温かくなったりするのはそのためです。
● 鍼の治療効果が高い理由
鍼の最大の特徴は、“氣”と“血”の巡りを調整すること。
氣は東洋医学でいう生命エネルギーのようなもので、その流れが滞ると痛みや疲れ、感情の乱れとして現れることがあります。
鍼を打つことで氣の通り道(経絡)に刺激が入り、氣の流れが活性化します。
すると、経絡を通じて身体全体のバランスが整っていきます。
一方、血の巡りが良くなるのは、鍼の刺激によって毛細血管が拡張し、局所の血行が改善されるからです。
血流が良くなると、老廃物の排出が促され、組織の修復や代謝もスムーズに進みます。
さらに、鍼刺激が筋肉の中の筋紡錘という感覚センサーに届くと、「この筋肉、今は緊張しなくていいよ」という指令が脳から送られ、自然に筋肉がゆるんでいきます。
ストレスなどで無意識に力が入っていた筋肉がふっと力を抜いて、身体が軽く感じるのはこのためです。
臨床の中のちょっとしたびっくりから始まった今回の話。
鍼を打つことで起こる身体の反応も、実はとても自然で、身体が本来持っている「回復する力」を引き出す大切なきっかけなんです。
鍼は痛みを取るだけでなく、氣と血を巡らせ、自律神経を整え、筋肉をゆるめ、心と身体のバランスを整えてくれる頼もしい味方。
この細くて小さな鍼が、あなたの身体にそっと働きかけ、思いがけない大きな変化をもたらしてくれるかもしれません。
まずは、身体の声に耳をすませるところから始めてみませんか?
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肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。