こんにちは!

先日、胃炎で来院された患者さんのお話です。
「鰻の食べ過ぎで胃炎になっちゃいました…」

なんとも羨ましい(?)話ですよね。
治療中は鰻屋さんの話で盛り上がり、治療中にめちゃくちゃお腹が空きましたよ(笑)

…そんな話はさておき、実は私自身も胃炎持ち。
胃の不調って本当に辛いんです。
食事を楽しめない、胃がシクシク痛む、ムカムカする…。
皆さんの中にも「最近胃が重い」「食べると痛い」という方がいるのでは?

そんなわけで、今回は 胃炎とは何か?なぜ起こるのか?
そして東洋医学の視点からの対策や鍼灸治療について、分かりやすくお話ししていきます!



●胃炎とは?

胃炎とは、その名の通り胃の粘膜に炎症が起きる状態 のこと。
胃は食べたものを消化するために胃酸を出していますが、何らかの原因で胃酸のバランスが崩れたり、胃の防御機能が弱まると、胃の粘膜が傷ついてしまいます。

胃炎には大きく分けて 急性胃炎 と 慢性胃炎 があります。

・急性胃炎
暴飲暴食、ストレス、薬の副作用などで突然発症。
胃の痛みや吐き氣が強いのが特徴。

・慢性胃炎
長期間にわたり胃の粘膜が炎症を起こす。
ピロリ菌感染が原因のことも。

●なぜ胃炎になる?

胃炎の原因は 食生活、ストレス、体質 など様々ですが、東洋医学では「胃の氣(いのき)」の乱れが関係すると考えます。

1. 暴飲暴食・刺激物の摂取
「鰻の食べ過ぎ」もこれに入りますね(笑)
脂っこいもの、辛いもの、アルコールなどを摂りすぎると、胃の負担が増し炎症を引き起こします。

2. ストレスと肝氣鬱結(かんきうっけつ)
東洋医学では 「肝(かん)」の氣が滞ると胃に影響を及ぼす と考えます。
ストレスが溜まると「肝氣鬱結」といって、肝の氣が滞り、脾や胃に影響を及ぼします。

肝と脾は 相剋関係 にあります。
つまり、肝の氣が過剰に強くなると、脾の働きを抑えてしまい、その影響で胃の消化機能が低下するのです。

また、東洋医学では 脾と胃は「表裏関係」 にあると考えます。
脾は消化吸収を助ける役割を持ちますが、肝の氣が強すぎると脾の働きが弱まり、結果として胃も正常に動かなくなり、胃炎の原因となります。

簡単に言うと…
ストレスが溜まる
→ 肝の氣が滞る(肝氣鬱結)
→ 脾の働きが低下
→ 胃が正常に動かず、胃炎を引き起こす

という流れです。

3. 胃の冷え
冷たい飲食物の摂りすぎや、冷房で身体が冷えると 胃の氣が弱まり、消化不良や胃もたれの原因に。

4. ピロリ菌の感染と湿熱
現代医学では 慢性胃炎の原因のひとつとしてピロリ菌 が挙げられます。
東洋医学的には「湿熱」という状態が関係していると考えます。
胃に湿熱がこもると、炎症が長引くことがあります。

●東洋医学的なケアと鍼灸治療

胃の調子を整えるには「胃の氣を補い、巡りを良くする」ことが大切。

1. 胃をいたわる食養生
・ 食べ過ぎない:腹八分目を意識!
・ 温かいものを摂る:スープやお粥は胃に優しい
・ 消化の良いものを選ぶ:大根、山芋、かぼちゃなど

特に「白湯(さゆ)」は、胃を温め、消化を助けるのでおすすめです。

2. 胃を整えるツボ
胃の働きを調えるために「足三里」などのツボがおすすめ。
足三里は胃腸の不調だけでなく、全身の元氣を補うツボなので、普段からお灸をするのも◎。

他にも、胃のツボとしては

・ 中脘(ちゅうかん)(みぞおちとおへその中間)
・ 内関(ないかん)(手首の内側)

・ 裏内庭(うらないてい)(足裏のツボ。食べ過ぎによる胃の不調に)

・ 三陰交(さんいんこう)(内くるぶしの上。消化器系・粘膜の不調に)

・ 陰陵泉(いんりょうせん)(すねの内側。湿を取り、胃の重だるさを軽減)

※正確な位置は調べてみてね。

特に 三陰交や陰陵泉 は、粘膜系の炎症を抑える作用があり、慢性的な胃の不調にも有効です。

3. ストレスを溜めない生活
ストレスが胃に影響を与えることは東洋医学でもよく知られています。
深呼吸や軽い運動、アロマなどを活用し 「氣の巡り」を良くする ことを心がけましょう。

●まとめ

胃炎は、食べすぎ・ストレス・体質などが原因で起こるもの。
東洋医学的には 「胃の氣」を整え、肝や脾とのバランスを取ること が大切です。

・ 食事は腹八分目!
・ 冷たいものを控え、胃を温める!
・ ツボや鍼灸で胃のケアを!
・ ストレスを溜めない生活を心がける!

胃の調子が良いと、身体も心も元氣になります!
胃炎でお悩みの方は、ぜひ 東洋医学の力 も試してみてくださいね。

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