手の痺れについて
2025年3月22日
こんにちは!
最近、手が痺れるんです…。
そんな相談を受けることがよくあります。
手の痺れは日常生活に影響を与えやすく、放っておくと悪化することも。
今回は、手の痺れが起こるメカニズムと、鍼灸での対処法についてお話しします。

●手の痺れはなぜ起きる?
手の痺れは、神経が圧迫されたり、血流が悪くなったりすることで起こります。
神経は脳から背骨を通り、首・肩・腕を経由して指先へと伸びています。
このルートのどこかで神経が圧迫されると、信号がうまく伝わらずに痺れが生じます。
また、血流が悪くなると神経への酸素供給が減少し、しびれや痛みを引き起こします。
たとえば、長時間のデスクワークやスマホ操作で同じ姿勢を続けると、筋肉が硬くなり神経を圧迫しやすくなります。
●手の痺れる部位で、どの神経が絡んでいるか?
手の痺れの場所によって、どの神経が関与しているかが分かります。
①正中神経
・痺れる部位:親指・人差し指・中指・薬指の半分(手のひら側)
・主に手のひら側が痺れるが、重症化すると指先の感覚が鈍くなることもある
・関連する症状:手根管症候群
・原因:手首の神経(手根管)が圧迫されることで発症。パソコン作業や編み物など手をよく使う人に多い
②尺骨神経
・痺れる部位:薬指の半分・小指(手のひら側・手の甲側)
・小指側の感覚が鈍くなることが多い
・関連する症状:肘部管症候群
・原因:肘の内側(肘部管)で神経が圧迫されることで発症。肘をつく癖がある人に多い
③橈骨神経
・痺れる部位:親指・人差し指・中指の手の甲側(特に親指の付け根あたり)
・手のひら側は通常痺れない(正中神経が支配)
・関連する症状:橈骨神経麻痺
・原因:腕枕や腕を長時間圧迫することで発症(「ハネムーン症候群」や「サタデーナイト症候群」とも呼ばれる)
このように、痺れの部位によって原因となる神経が異なるため、適切な対処が必要です。
●手の痺れの対処法
手の痺れを改善するために、日常生活でできる対処法をご紹介します。
①姿勢を見直す
・長時間のデスクワークでは、1時間に1回は肩を回したり、ストレッチをしたりして血流を促す
・肘をつく癖をやめる(尺骨神経への圧迫を防ぐ)
・猫背にならないよう、胸を開いて座る
②手首や肘を温める
・温めることで血流が良くなり、神經の回復を促す
・蒸しタオルや温灸を活用すると効果的
③ストレッチやマッサージ
・正中神経の圧迫を和らげるために、前腕のストレッチを行う
・指先から手首にかけて軽くマッサージし、氣血の巡りを整える
●鍼灸治療のメリット
鍼灸では、氣血の流れを整え、神経の圧迫を和らげることで痺れを改善します。
①経絡の調整で神経の通りを良くする
東洋医学では、手の神経は「肺経」や「心包経」と関係が深いと考えられています。
鍼灸でこれらの経絡を整えることで、手の氣血の巡りが改善され、痺れが和らぎます。
②局所の筋緊張を緩める
・手三里【大腸経】
前腕の筋緊張をほぐし、氣血の流れを改善する。
特に、正中神経や橈骨神経の通りを良くするのに役立つ。
・曲池【大腸経】
肘周りの血流を促進し、神経の圧迫を軽減する。
尺骨神経や橈骨神経の影響を受ける痺れにも有効。
・内関【心包経】
やや補助的。自律神経の調整や血流改善には良いが、直接的に神経の圧迫を緩める作用は少ない。
特に正中神経の症状が強い場合は適切だが、尺骨神経・橈骨神経由来の痺れには別の経穴の方が有効。
追加するとより効果的な経穴として
・合谷【大腸経】
手の痺れや神経痛の基本穴。
特に正中神経の痺れに効果的。
・陽谿【大腸経】
手関節周囲の氣血の流れを改善し、手根管症候群の緩和に有効。
正中神経の圧迫による痺れに適応。
・少海【心経】
尺骨神経(肘部管)の圧迫を緩めるのに有効。
肘周りの緊張をほぐし、小指や薬指の痺れを改善。
・外関【三焦経】
橈骨神経の痺れ(手の甲側の親指・人差し指・中指)に有効。
手首の動きを改善し、筋緊張を和らげる。
③自律神経を整える
鍼灸治療は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、血流を改善する効果もあります。
ストレスによる神経の過敏状態を落ち着かせ、症状の回復を促します。
●まとめ
手の痺れは、神経の圧迫や血流の低下が原因で起こります。
そのため、姿勢の見直しやストレッチ、温めることが大切です。
鍼灸治療では、氣血の巡りを整え、神経の通りを良くすることで症状を改善できます。
手の痺れが気になる方は、ぜひ鍼灸を試してみてくださいね!
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#自然療法
#自然治癒力
#免疫力
#予防医学
#氣
#健康
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・「静岡 楽体」で検索
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。
最近、手が痺れるんです…。
そんな相談を受けることがよくあります。
手の痺れは日常生活に影響を与えやすく、放っておくと悪化することも。
今回は、手の痺れが起こるメカニズムと、鍼灸での対処法についてお話しします。

●手の痺れはなぜ起きる?
手の痺れは、神経が圧迫されたり、血流が悪くなったりすることで起こります。
神経は脳から背骨を通り、首・肩・腕を経由して指先へと伸びています。
このルートのどこかで神経が圧迫されると、信号がうまく伝わらずに痺れが生じます。
また、血流が悪くなると神経への酸素供給が減少し、しびれや痛みを引き起こします。
たとえば、長時間のデスクワークやスマホ操作で同じ姿勢を続けると、筋肉が硬くなり神経を圧迫しやすくなります。
●手の痺れる部位で、どの神経が絡んでいるか?
手の痺れの場所によって、どの神経が関与しているかが分かります。
①正中神経
・痺れる部位:親指・人差し指・中指・薬指の半分(手のひら側)
・主に手のひら側が痺れるが、重症化すると指先の感覚が鈍くなることもある
・関連する症状:手根管症候群
・原因:手首の神経(手根管)が圧迫されることで発症。パソコン作業や編み物など手をよく使う人に多い
②尺骨神経
・痺れる部位:薬指の半分・小指(手のひら側・手の甲側)
・小指側の感覚が鈍くなることが多い
・関連する症状:肘部管症候群
・原因:肘の内側(肘部管)で神経が圧迫されることで発症。肘をつく癖がある人に多い
③橈骨神経
・痺れる部位:親指・人差し指・中指の手の甲側(特に親指の付け根あたり)
・手のひら側は通常痺れない(正中神経が支配)
・関連する症状:橈骨神経麻痺
・原因:腕枕や腕を長時間圧迫することで発症(「ハネムーン症候群」や「サタデーナイト症候群」とも呼ばれる)
このように、痺れの部位によって原因となる神経が異なるため、適切な対処が必要です。
●手の痺れの対処法
手の痺れを改善するために、日常生活でできる対処法をご紹介します。
①姿勢を見直す
・長時間のデスクワークでは、1時間に1回は肩を回したり、ストレッチをしたりして血流を促す
・肘をつく癖をやめる(尺骨神経への圧迫を防ぐ)
・猫背にならないよう、胸を開いて座る
②手首や肘を温める
・温めることで血流が良くなり、神經の回復を促す
・蒸しタオルや温灸を活用すると効果的
③ストレッチやマッサージ
・正中神経の圧迫を和らげるために、前腕のストレッチを行う
・指先から手首にかけて軽くマッサージし、氣血の巡りを整える
●鍼灸治療のメリット
鍼灸では、氣血の流れを整え、神経の圧迫を和らげることで痺れを改善します。
①経絡の調整で神経の通りを良くする
東洋医学では、手の神経は「肺経」や「心包経」と関係が深いと考えられています。
鍼灸でこれらの経絡を整えることで、手の氣血の巡りが改善され、痺れが和らぎます。
②局所の筋緊張を緩める
・手三里【大腸経】
前腕の筋緊張をほぐし、氣血の流れを改善する。
特に、正中神経や橈骨神経の通りを良くするのに役立つ。
・曲池【大腸経】
肘周りの血流を促進し、神経の圧迫を軽減する。
尺骨神経や橈骨神経の影響を受ける痺れにも有効。
・内関【心包経】
やや補助的。自律神経の調整や血流改善には良いが、直接的に神経の圧迫を緩める作用は少ない。
特に正中神経の症状が強い場合は適切だが、尺骨神経・橈骨神経由来の痺れには別の経穴の方が有効。
追加するとより効果的な経穴として
・合谷【大腸経】
手の痺れや神経痛の基本穴。
特に正中神経の痺れに効果的。
・陽谿【大腸経】
手関節周囲の氣血の流れを改善し、手根管症候群の緩和に有効。
正中神経の圧迫による痺れに適応。
・少海【心経】
尺骨神経(肘部管)の圧迫を緩めるのに有効。
肘周りの緊張をほぐし、小指や薬指の痺れを改善。
・外関【三焦経】
橈骨神経の痺れ(手の甲側の親指・人差し指・中指)に有効。
手首の動きを改善し、筋緊張を和らげる。
③自律神経を整える
鍼灸治療は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、血流を改善する効果もあります。
ストレスによる神経の過敏状態を落ち着かせ、症状の回復を促します。
●まとめ
手の痺れは、神経の圧迫や血流の低下が原因で起こります。
そのため、姿勢の見直しやストレッチ、温めることが大切です。
鍼灸治療では、氣血の巡りを整え、神経の通りを良くすることで症状を改善できます。
手の痺れが気になる方は、ぜひ鍼灸を試してみてくださいね!
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#予防医学
#氣
#健康
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
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