こんにちは!

週末から体調を崩し、免疫力が総動員で死守してくれているのを実感しながら大人しくしていたら、回復も早まりました。
患者さまには大変ご迷惑をおかけしました。

さて、今回とにかく咽にきたのですが、最初は氣道のあたりかな?と思っていたら、その後、一氣に上咽頭に…。
そんなわけで、今回は上咽頭とは何か? その役割や炎症のメカニズム、対処法について、分かりやすくお伝えします。



●上咽頭とは?

上咽頭は、鼻の奥にある部分で、鼻と喉をつなぐ重要な場所です。
この部分は 外部からのウイルスや細菌が最初に侵入するポイント であり、免疫機能が集中的に働いています。

また、上咽頭には 自律神経と深く関わる「迷走神経」 が分布しているため、炎症が起こると自律神経のバランスが乱れ、全身の不調につながることもあります。
さらに、慢性的な炎症が続くと 病巣感染(全身の不調の原因になりうる炎症)の温床になり、免疫機能にも悪影響を及ぼします。

●上咽頭炎を引き起こすメカニズム

上咽頭は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐための防御機能を持っていますが、以下のような要因で炎症を起こしやすくなります。

・乾燥した空氣による粘膜の防御機能の低下
・花粉やハウスダストなどのアレルギー反応
・ストレスによる自律神経の乱れ
・冷たい飲み物や刺激物の過剰摂取

炎症が起こると、喉の違和感や痛み、鼻の奥の不快感、後鼻漏(鼻水が喉に流れる状態)などの症状が現れます。

●上咽頭炎の対処法

1. 上咽頭うがいを取り入れる
通常のうがいでは届かない上咽頭ですが、「上咽頭うがい」を行うことで、粘膜を洗浄し、炎症を抑える効果が期待できます。
ここでは、2つの方法をご紹介します。

《方法① 口から行う上咽頭うがい》
① ぬるま湯に塩(1%)を溶かし、生理食塩水を作る
② 口に含んだら、顔を上に向けて「クェーッ」と声を出しながらうがいする
③ そのまま数秒キープしてから吐き出す

→ 手軽にでき、喉の奥の粘膜を洗浄するのに有効
ちなみに、私はこのやり方知らなかったです。

《方法② 鼻から行う上咽頭うがい》
① スポイトや小さな容器を使い、生理食塩水を鼻から数滴垂らす
② しばらくそのままにして、粘膜に浸透させる
③ 頭を起こし、そのまま胃に流す

→ 直接上咽頭を潤し、粘膜の修復を促すのに適している

こちらがいつも私がやっている上咽頭うがいです。
どちらの方法も、喉の痛みや不快感の軽減に役立ちますよ。

2. 上咽頭炎におすすめのツボ
鍼灸の視点から、上咽頭炎の回復を助けるツボを紹介します。

・天突(てんとつ):氣道の通りを良くし、喉の違和感を軽減
(場所:鎖骨の間のくぼみ)

・上星(じょうせい):鼻詰まりや後鼻漏を改善し、上咽頭の炎症を鎮める
(場所:髪の生え際から指1本分上)

・合谷(ごうこく):免疫力を高め、炎症を抑える
(場所:手の親指と人差し指の付け根)

・瘂門(あもん):後頭部の緊張を緩め、上咽頭の不快感を和らげる
(場所:うなじの中心、髪の生え際付近)

・天牖(てんゆう):首周りの血流を改善し、自律神経のバランスを整える
(場所:耳の後ろのくぼみ)

ツボを 指で優しく押す、または温める と、症状の緩和に役立ちます。

3. 無理に食べない & 炎症を鎮める食材を摂る
上咽頭炎のときは、無理に食事を摂る必要はありません。
消化にエネルギーを使わず、身体が回復に集中できるよう、食欲がないときは 水分補給+天日塩を優先 しましょう。

また、炎症を鎮める食材として、以下のものがおすすめです。

・れんこん(粘膜を保護)
・はちみつ(殺菌作用)
・生姜(血流促進・抗炎症)
・大根(消炎作用)

逆に、アルコールやカフェイン、辛いものは粘膜を刺激するため、控えたほうが良いでしょう。

● まとめ

上咽頭は 免疫力の要 であり、病巣感染や自律神経にも影響を及ぼす大切な部位です。
特に、長野式鍼灸治療 でもこの 病巣感染 を重要視しており、さまざまな病氣や症状の根底に 慢性的な上咽頭の炎症 が関わっていることが指摘されています。

そのため、上咽頭のケアは 単なる喉のケアではなく、全身の健康を守る重要なアプローチ になります。
炎症を防ぐためには、乾燥対策、上咽頭うがい、適切なツボ刺激、そして食事管理 を日常的に取り入れることが効果的です。

喉の不調を感じたら、「たかが喉の炎症」ではなく、「全身の健康につながるサイン」 と捉え、上咽頭をいたわる習慣を取り入れてみてくださいね!

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