歳を重ねるということ

こんにちは！

先日、患者さんとの会話の中で、彼氏さんが30歳になるのを前に「年をとるのが嫌だ」と嘆いていたそうです(笑)
すると、20代の彼女さん(患者さん)が「年を取ると思うから嫌であって、歳を重ねると考えたらいいじゃんね！」と言い、その言葉に思わず「ほほぅー」と感心した楽体です。

人は誰しも歳を重ねていきます。
しかし、「年をとる」と「年を重ねる」、この二つの表現にはどのような違いがあるのでしょうか。
そんなわけで、今回は歳を重ねるをテーマに綴ってみました。



●「年をとる」と「年を重ねる」の違い

「年をとる」という言葉は、時の流れとともに年齢が増すという意味を持ちます。
語源をたどると、「とる(取る)」は何かを手に入れることを指し、年齢を自動的に受け取るような響きを感じます。
そのため、「老化していく」「若さを失う」といった印象を抱きやすいのかもしれません。

一方、「年を重ねる」という表現には、経験や成長の積み重ねを感じさせる温かみがあります。
年齢が増えるだけでなく、知恵や氣づきを得ながら充実した人生を築いていくような、前向きな意味合いが含まれているように思います。

●年輪に学ぶ、歳を重ねることの素晴らしさ

木の年輪を見てみると、一本の線が増えるごとに木はより大きく、強くなります。
成長した木は嵐に耐え、しっかりと大地に根を張り、周囲の生態系を支える存在となります。

人もまた、経験を重ねることで精神的に強くなり、周囲の人々を支え、導く存在へと変わっていくものです。
若さには若さの魅力がありますが、歳を重ねることによって得られる深みや落ち着きは、それ以上に価値のあるものです。

●大地の創造になぞらえて

大地もまた、長い時間をかけて形作られます。
山や川、海は少しずつ姿を変えながら、より豊かな自然環境を育んでいきます。

私たちの人生も同じだと思います。
試練や喜びを経験しながら、自分という存在を築いていく。
その過程こそが、「年を重ねる」ということなのではないでしょうか。

●まとめ

年をとることは避けられないけど、それをどう受け止めるかは自分次第です。
「年をとる」と思えば老いが気になり、「年を重ねる」と考えれば成長の証となります。

一つひとつの経験を大切にしながら、しなやかで強い自分を育てていきたいですね。
それこそが、人生を豊かにする秘訣なのかもしれません。

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