寒さと痛みの関係
2025年2月7日
こんにちは!
温かいと言われている静岡でも、今週は特に冷えが厳しい日が続いていますね。
鍼灸院にも、寒さで痛みがひどくなったと訴える方が増えています。
特に、癌を患っている方々は痛みが強くなる傾向があり、これは単なる「冷え」だけでは説明できない複雑なメカニズムが関係しています。
そんなわけで、今回はなぜ軆(からだ)が冷えると痛みが増すのか、そして軆を温めることの重要性について、東洋医学と現代医学の視点からわかりやすくお伝えします。

1. なぜ冷えると痛みが出るのか?
寒さが痛みを引き起こすメカニズムには、いくつかのポイントがあります。
・血流の悪化
冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。
血液は酸素や栄養を運ぶ大切な役割があるため、流れが滞ると組織が酸欠状態になり、痛みを感じやすくなります。
・神経の過敏化
寒さは神経を過敏にし、痛みの感覚が増幅されます。
普段なら気にならない小さな刺激でも、冷えた軆では強い痛みとして感じることがあるのです。
・筋肉の緊張とこわばり
冷えると筋肉も縮こまり、硬くなります。
この緊張状態が神経や血管を圧迫し、痛みの悪循環を生むことがあります。
・氣の滞り
東洋医学では、冷えは「寒邪(かんじゃ)」という邪氣とされ、氣・血・水の巡りを妨げる原因と考えます。
この氣の流れが滞ることで、痛みやこわばりが生じやすくなります。
2. 癌患者さんの痛みと冷えの関係
癌を患っている方は、特に寒さによる痛みの悪化を感じやすい傾向があります。
その理由には、次のような要因が絡み合っています。
・血流の悪化
癌やその治療によって、すでに血流が低下しているため、寒さがさらに追い打ちをかけます。
血流が悪いと、痛みを抑える物質も十分に届かなくなり、痛みが強まることに繋がります。
・神経の過敏化
癌性疼痛は、腫瘍が神経を圧迫したり、侵食することで生じることがあります。
冷えはその神経の過敏さをさらに高め、痛みの感受性が増す要因となります。
・免疫機能の低下と炎症の変化
冷えは免疫力を低下させ、軆の自然治癒力を弱めます。
これにより、癌細胞周囲の炎症反応が強まり、痛みが増すことが考えられます。
・癌と低体温の関係
癌患者さんには、低体温の方が多く見られます。
これは、癌細胞が正常細胞とは異なる代謝を行い、軆全体の熱産生が低下するためです。
低体温が続くと、免疫機能が低下し、軆の防御力が弱まることで痛みや不調が強く現れることも。
・氣の滞り
東洋医学では、癌は「痰湿(たんしつ)」や「瘀血(おけつ)」の蓄積と捉えられ、これらは氣血の巡りの停滞によって悪化します。
寒さはまさに「寒邪」となり、この停滞を助長してしまうのです。
3. 軆を温めることの大切さ
冷えが痛みや不調の原因であるなら、軆を温めることが大切なのは言うまでもありません。
温めることで血流が促進され、神経の過敏さが和らぎ、氣血の巡りも改善します。
ここでは、日常生活で取り入れやすい温活をご紹介します。
■お風呂の活用
・ポイント:ぬるめ(38〜40℃)のお湯に20分程度ゆっくり浸かることで、軆の芯まで温まります。
・効果:血流改善、筋肉の緊張緩和、自律神経の安定に効果的。
・注意点:高温すぎるお湯は逆に疲労感を増すことがあるので、適温で温まって下さいね。
■湯たんぽの活用
・ポイント:お腹(丹田)や腰、足元を温めることで、全身の血流が良くなります。
・効果:内臓の冷えを防ぎ、深い部分から軆を温めます。
・おすすめ:お灸と組み合わせると、さらに内側からの温熱効果が高まります。
■温かい食事と飲み物
生姜、シナモン、ニンニクなどの温性食材を取り入れることで、内側から軆を温めることができます。
■お灸・鍼灸治療
鍼灸は、氣血の流れを整えると同時に、内臓機能の活性化や免疫力の向上にも効果があります。
お灸は「温めながら巡らせる」理想的なセルフケアです。
4. まとめ
寒さが痛みや不調を引き起こすのは、単なる「冷え」だけでなく、血流、神経、免疫、氣血のバランスといった複雑なメカニズムが絡み合っているためです。
特に癌を患っている方々にとっては、軆を温めることが痛みの緩和だけでなく、軆全体のバランス維持にも重要な役割を果たします。
冷えを甘く見ず、日常生活の中で積極的に温活を取り入れてみてくださいね。
鍼灸治療も、軆の内側から温め、氣血の巡りを整えるお手伝いができます。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントでよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。
温かいと言われている静岡でも、今週は特に冷えが厳しい日が続いていますね。
鍼灸院にも、寒さで痛みがひどくなったと訴える方が増えています。
特に、癌を患っている方々は痛みが強くなる傾向があり、これは単なる「冷え」だけでは説明できない複雑なメカニズムが関係しています。
そんなわけで、今回はなぜ軆(からだ)が冷えると痛みが増すのか、そして軆を温めることの重要性について、東洋医学と現代医学の視点からわかりやすくお伝えします。

1. なぜ冷えると痛みが出るのか?
寒さが痛みを引き起こすメカニズムには、いくつかのポイントがあります。
・血流の悪化
冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。
血液は酸素や栄養を運ぶ大切な役割があるため、流れが滞ると組織が酸欠状態になり、痛みを感じやすくなります。
・神経の過敏化
寒さは神経を過敏にし、痛みの感覚が増幅されます。
普段なら気にならない小さな刺激でも、冷えた軆では強い痛みとして感じることがあるのです。
・筋肉の緊張とこわばり
冷えると筋肉も縮こまり、硬くなります。
この緊張状態が神経や血管を圧迫し、痛みの悪循環を生むことがあります。
・氣の滞り
東洋医学では、冷えは「寒邪(かんじゃ)」という邪氣とされ、氣・血・水の巡りを妨げる原因と考えます。
この氣の流れが滞ることで、痛みやこわばりが生じやすくなります。
2. 癌患者さんの痛みと冷えの関係
癌を患っている方は、特に寒さによる痛みの悪化を感じやすい傾向があります。
その理由には、次のような要因が絡み合っています。
・血流の悪化
癌やその治療によって、すでに血流が低下しているため、寒さがさらに追い打ちをかけます。
血流が悪いと、痛みを抑える物質も十分に届かなくなり、痛みが強まることに繋がります。
・神経の過敏化
癌性疼痛は、腫瘍が神経を圧迫したり、侵食することで生じることがあります。
冷えはその神経の過敏さをさらに高め、痛みの感受性が増す要因となります。
・免疫機能の低下と炎症の変化
冷えは免疫力を低下させ、軆の自然治癒力を弱めます。
これにより、癌細胞周囲の炎症反応が強まり、痛みが増すことが考えられます。
・癌と低体温の関係
癌患者さんには、低体温の方が多く見られます。
これは、癌細胞が正常細胞とは異なる代謝を行い、軆全体の熱産生が低下するためです。
低体温が続くと、免疫機能が低下し、軆の防御力が弱まることで痛みや不調が強く現れることも。
・氣の滞り
東洋医学では、癌は「痰湿(たんしつ)」や「瘀血(おけつ)」の蓄積と捉えられ、これらは氣血の巡りの停滞によって悪化します。
寒さはまさに「寒邪」となり、この停滞を助長してしまうのです。
3. 軆を温めることの大切さ
冷えが痛みや不調の原因であるなら、軆を温めることが大切なのは言うまでもありません。
温めることで血流が促進され、神経の過敏さが和らぎ、氣血の巡りも改善します。
ここでは、日常生活で取り入れやすい温活をご紹介します。
■お風呂の活用
・ポイント:ぬるめ(38〜40℃)のお湯に20分程度ゆっくり浸かることで、軆の芯まで温まります。
・効果:血流改善、筋肉の緊張緩和、自律神経の安定に効果的。
・注意点:高温すぎるお湯は逆に疲労感を増すことがあるので、適温で温まって下さいね。
■湯たんぽの活用
・ポイント:お腹(丹田)や腰、足元を温めることで、全身の血流が良くなります。
・効果:内臓の冷えを防ぎ、深い部分から軆を温めます。
・おすすめ:お灸と組み合わせると、さらに内側からの温熱効果が高まります。
■温かい食事と飲み物
生姜、シナモン、ニンニクなどの温性食材を取り入れることで、内側から軆を温めることができます。
■お灸・鍼灸治療
鍼灸は、氣血の流れを整えると同時に、内臓機能の活性化や免疫力の向上にも効果があります。
お灸は「温めながら巡らせる」理想的なセルフケアです。
4. まとめ
寒さが痛みや不調を引き起こすのは、単なる「冷え」だけでなく、血流、神経、免疫、氣血のバランスといった複雑なメカニズムが絡み合っているためです。
特に癌を患っている方々にとっては、軆を温めることが痛みの緩和だけでなく、軆全体のバランス維持にも重要な役割を果たします。
冷えを甘く見ず、日常生活の中で積極的に温活を取り入れてみてくださいね。
鍼灸治療も、軆の内側から温め、氣血の巡りを整えるお手伝いができます。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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