腱鞘炎について
2025年1月21日
こんにちは!
先日、患者さんとのお話の中で「懸賞生活」の話題で盛り上がりました。
毎日コツコツ応募するのが楽しいんですよ!とおっしゃるその患者さんは、ハガキにコメントを書いたり、応募シールを集めたりと手作業が多いのだとか。
その熱心な姿勢には感心してしまいましたが、よくよく聞いてみると、応募作業でペンを握る時間が長かったり、シールを何枚も貼ったりと、親指や手首に少し負担がかかっているご様子。
いわゆる「腱鞘炎」になりやすいパターンですね。
そんなわけで、今回は育児中の方や日々手作業が多い方にとっても他人事ではない腱鞘炎について、その原因やセルフケア、東洋医学の視点でのお話をしていきます!

●腱鞘炎とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、指や手首を動かすための「筋肉と骨をつなぐロープ」のような役割をする「腱(けん)」がスムーズに動けなくなり、その動きを助けるトンネル部分に炎症が起きる状態のことです。
このトンネルを「腱鞘(けんしょう)」と呼びますが、腱が頻繁に使われて負担がかかると、このトンネルが腱との摩擦で炎症を起こして、腫れたり痛みが出たりします。
●解剖学的見解
腱鞘炎がよく発生する部位としては、手首、指、そして親指の付け根が挙げられます。
特に「ドゥケルバン腱鞘炎」は親指の腱鞘に炎症が起こる症状で、特に赤ちゃんのお世話をしている育児中のお母さんやお父さんに多い症状です。
これらの部位は動きが多いだけでなく、筋肉や腱に繰り返し負荷がかかりやすいため、炎症を起こしやすいのです。
●起因
主な原因は以下の通りです。
・過度な手や指の使用:パソコン作業やスマートフォンの長時間使用。
・繰り返しの動作:育児や家事、スポーツなど、同じ動きを繰り返す動作。
・ホルモンの変化:妊娠中や更年期に起こるホルモンバランスの変化。
・冷えや血行不良:血液循環が悪いと炎症が治りにくくなります。
●腱鞘炎を引き起こしやすい人
・育児中の方:特に赤ちゃんを抱っこする動作で手首や親指に負担がかかることが多いです。
・デスクワーカー:長時間のタイピングやマウス操作。
・スマートフォン依存の方:指を酷使する行動が頻繁。
・妊婦さん:妊娠中はホルモンバランスの変化により腱や靭帯が柔らかくなりやすく、腱鞘炎を引き起こしやすい状態になると言われています。
また、妊娠中は血液循環が変化するため、炎症が起こりやすくなることも要因の一つです。
●東洋医学から見た腱鞘炎
東洋医学では、腱鞘炎のような痛みや炎症は「氣血の滞り」として考えられます。
氣血がスムーズに巡っていれば痛みは生じにくいですが、過労やストレス、冷えなどによって氣血が停滞すると、腱や筋肉に負担がかかり、痛みや炎症を引き起こします。
「氣血の滞り」とは、現代医学でいう血流障害や組織の疲労蓄積のようなものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
氣血がスムーズに巡ることで体が自然と回復力を発揮できるとされています。
●腱鞘炎の原因を東洋医学で解釈すると
・氣滞:ストレスや精神的負担で氣が停滞する。
・瘀血(おけつ):血流が悪くなることで痛みや炎症が悪化。
・寒邪(かんじゃ):冷えによる循環不良。
・脾虚(ひきょ):筋肉や腱の栄養不足による虚弱。
妊婦さんの場合、赤ちゃんの健やかな成長のために母体の氣血が多く使われるため、腱や筋肉が弱くなり、炎症を起こしやすい状態になると考えられます。
●腱鞘炎の対策とセルフケア
1. 急性期(炎症がある時期)
・安静を第一に考え、患部を冷やして炎症を抑える。
・できるだけ負担をかける動作を避ける。
2. 慢性期(炎症が落ち着いた後)
・腱や筋肉の柔軟性を保つための軽いストレッチやマッサージを行う。
・負荷をかけすぎない動作に注意しながら、リハビリ的な運動を取り入れる。
3. 予防
・長時間同じ動作を繰り返さないようにし、適度に休憩を取る。
・筋力を高めるトレーニングや正しい姿勢を意識する。
腱鞘炎の場合、ストレッチは必ず痛みがない範囲で行い、専門家(医師、理学療法士、鍼灸師など)に相談しながら進めるのが安全です。
無理をせず、患部を休めることが最も大切な治療の一環です。
●東洋医学的アプローチ
・お灸:氣血を巡らせるために温めるケアがおすすめです。
特に曲池(きょくち)や合谷(ごうこく)、陽谿(ようけい)などのツボがよく使われますね。
・鍼灸治療:氣血の滞りを改善し、根本から炎症を和らげることが期待できます。
・食養生:氣血を補う食材を積極的に摂りましょう。
黒豆やナツメ、クコの実などがおすすめです。
●まとめ
腱鞘炎は、現代のライフスタイルや妊娠中の体の変化によって引き起こされることが多い症状です。
原因を知り、早めのケアを行うことで悪化を防ぐことができます。
妊娠中の方も無理をせず、日々の生活の中で氣血の巡りを意識してみて下さい。
気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談下さい!
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静岡市清水区の鍼灸治療院、鍼灸療術 癒し隠れ家 楽体です。
狐ヶ崎駅より徒歩五分。
鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、その東洋医学と西洋医学を融合させた長野式鍼灸治療をメインに、ベビーてい鍼による小児鍼、吸い玉療法、整体療術、光線治療、ハーブテントを用いたよもぎ蒸し・モリンガ蒸しもご利用頂けます。
肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。
先日、患者さんとのお話の中で「懸賞生活」の話題で盛り上がりました。
毎日コツコツ応募するのが楽しいんですよ!とおっしゃるその患者さんは、ハガキにコメントを書いたり、応募シールを集めたりと手作業が多いのだとか。
その熱心な姿勢には感心してしまいましたが、よくよく聞いてみると、応募作業でペンを握る時間が長かったり、シールを何枚も貼ったりと、親指や手首に少し負担がかかっているご様子。
いわゆる「腱鞘炎」になりやすいパターンですね。
そんなわけで、今回は育児中の方や日々手作業が多い方にとっても他人事ではない腱鞘炎について、その原因やセルフケア、東洋医学の視点でのお話をしていきます!

●腱鞘炎とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、指や手首を動かすための「筋肉と骨をつなぐロープ」のような役割をする「腱(けん)」がスムーズに動けなくなり、その動きを助けるトンネル部分に炎症が起きる状態のことです。
このトンネルを「腱鞘(けんしょう)」と呼びますが、腱が頻繁に使われて負担がかかると、このトンネルが腱との摩擦で炎症を起こして、腫れたり痛みが出たりします。
●解剖学的見解
腱鞘炎がよく発生する部位としては、手首、指、そして親指の付け根が挙げられます。
特に「ドゥケルバン腱鞘炎」は親指の腱鞘に炎症が起こる症状で、特に赤ちゃんのお世話をしている育児中のお母さんやお父さんに多い症状です。
これらの部位は動きが多いだけでなく、筋肉や腱に繰り返し負荷がかかりやすいため、炎症を起こしやすいのです。
●起因
主な原因は以下の通りです。
・過度な手や指の使用:パソコン作業やスマートフォンの長時間使用。
・繰り返しの動作:育児や家事、スポーツなど、同じ動きを繰り返す動作。
・ホルモンの変化:妊娠中や更年期に起こるホルモンバランスの変化。
・冷えや血行不良:血液循環が悪いと炎症が治りにくくなります。
●腱鞘炎を引き起こしやすい人
・育児中の方:特に赤ちゃんを抱っこする動作で手首や親指に負担がかかることが多いです。
・デスクワーカー:長時間のタイピングやマウス操作。
・スマートフォン依存の方:指を酷使する行動が頻繁。
・妊婦さん:妊娠中はホルモンバランスの変化により腱や靭帯が柔らかくなりやすく、腱鞘炎を引き起こしやすい状態になると言われています。
また、妊娠中は血液循環が変化するため、炎症が起こりやすくなることも要因の一つです。
●東洋医学から見た腱鞘炎
東洋医学では、腱鞘炎のような痛みや炎症は「氣血の滞り」として考えられます。
氣血がスムーズに巡っていれば痛みは生じにくいですが、過労やストレス、冷えなどによって氣血が停滞すると、腱や筋肉に負担がかかり、痛みや炎症を引き起こします。
「氣血の滞り」とは、現代医学でいう血流障害や組織の疲労蓄積のようなものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
氣血がスムーズに巡ることで体が自然と回復力を発揮できるとされています。
●腱鞘炎の原因を東洋医学で解釈すると
・氣滞:ストレスや精神的負担で氣が停滞する。
・瘀血(おけつ):血流が悪くなることで痛みや炎症が悪化。
・寒邪(かんじゃ):冷えによる循環不良。
・脾虚(ひきょ):筋肉や腱の栄養不足による虚弱。
妊婦さんの場合、赤ちゃんの健やかな成長のために母体の氣血が多く使われるため、腱や筋肉が弱くなり、炎症を起こしやすい状態になると考えられます。
●腱鞘炎の対策とセルフケア
1. 急性期(炎症がある時期)
・安静を第一に考え、患部を冷やして炎症を抑える。
・できるだけ負担をかける動作を避ける。
2. 慢性期(炎症が落ち着いた後)
・腱や筋肉の柔軟性を保つための軽いストレッチやマッサージを行う。
・負荷をかけすぎない動作に注意しながら、リハビリ的な運動を取り入れる。
3. 予防
・長時間同じ動作を繰り返さないようにし、適度に休憩を取る。
・筋力を高めるトレーニングや正しい姿勢を意識する。
腱鞘炎の場合、ストレッチは必ず痛みがない範囲で行い、専門家(医師、理学療法士、鍼灸師など)に相談しながら進めるのが安全です。
無理をせず、患部を休めることが最も大切な治療の一環です。
●東洋医学的アプローチ
・お灸:氣血を巡らせるために温めるケアがおすすめです。
特に曲池(きょくち)や合谷(ごうこく)、陽谿(ようけい)などのツボがよく使われますね。
・鍼灸治療:氣血の滞りを改善し、根本から炎症を和らげることが期待できます。
・食養生:氣血を補う食材を積極的に摂りましょう。
黒豆やナツメ、クコの実などがおすすめです。
●まとめ
腱鞘炎は、現代のライフスタイルや妊娠中の体の変化によって引き起こされることが多い症状です。
原因を知り、早めのケアを行うことで悪化を防ぐことができます。
妊娠中の方も無理をせず、日々の生活の中で氣血の巡りを意識してみて下さい。
気になる症状があれば、ぜひお気軽にご相談下さい!
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肩こり 腰痛 首痛 背部痛 顎関節症 膝痛 神経痛 歪み 骨格骨盤矯正 体質改善 アレルギー 慢性疾患 難治性疾患 慢性性疾患 妊活 妊婦ケア 産後ケア 温活etc.
その他辛い症状に対応します。