こんにちは!

運動の秋!と言いたいところですが、今日の静岡は39℃超えで、とてもじゃないけど無理ですが、今一番やってみたい運動はムカデ競走です、楽体です(・∀・)ノ

そんなわけで、今回は最近よく被害を聞くムカデについて書いてみました!

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ムカデ(百足)は、節足動物に属する多足類の一種で、長い体と多くの足を持つことで知られています。

ムカデは体の各節に1対の足を持ち、種類によってはその数が多くなることから「百足」と呼ばれますが、実際には50対ほどです。

日本では「オオムカデ」や「アカズムカデ」などがよく見られ、湿った場所や暗い場所を好み、家屋の隙間や石の下などに生息しています。彼らは夜行性で、主に昆虫や小動物を捕食します。

そんなムカデの毒は、神経毒とされており、主にその噛みつく際に注入される毒液が痛みや炎症を引き起こします。
ムカデの毒は、様々な生理活性物質を含んでおり、以下のような性質を持っています。

●ムカデの毒の成分と作用

1. セロトニン
ムカデの毒にはセロトニンが含まれており、これが血管を拡張し、噛まれた部位の炎症、腫れ、痛みを引き起こします。
セロトニンは神経伝達物質として作用し、強い痛みを感じさせる原因になります。

2. ヒアルロニダーゼ
ヒアルロニダーゼは細胞間の結合組織を分解し、毒素が体内に広がるのを助けます。
この酵素により、毒が局所から広がりやすくなり、腫れや痛みが増すことがあります。

3. ホスホリパーゼA2
この酵素は、細胞膜を破壊し、炎症を引き起こします。
ムカデに噛まれた部分に炎症反応が起こるのは、この成分の影響が大きいとされています。

4. アセチルコリン
アセチルコリンは、神経信号の伝達に関わる物質で、神経を刺激し、局所的な筋肉の痙攣や痛みを引き起こす可能性があります。

●ムカデの毒の性質と症状

ムカデに噛まれると、以下のような症状が見られます。

1. 強い痛み
ムカデの神経毒が神経を直接刺激するため、噛まれた直後から激しい痛みが現れます。

2. 腫れと炎症
毒が血管や組織に影響を及ぼし、腫れや炎症が進行します。
セロトニンやヒアルロニダーゼの働きによって、噛まれた周辺が大きく腫れることがあります。

3. かゆみや発赤
毒による局所的なアレルギー反応が起こり、かゆみや赤みが生じることがあります。

4. 全身症状
重症の場合、めまいや発熱、悪寒などの全身的な症状が現れることもあります。

●毒の性質と危険性

ムカデの毒は強力ですが、通常は命に関わることはほとんどありません。
ただし、アレルギー体質の人や、免疫が弱い人、噛まれた箇所によっては、アナフィラキシーショックなどの重篤な反応が起こることがあるため、注意が必要です。


●ムカデに噛まれた時の対処法

1. 噛まれた場所をよく洗う
噛まれた部位を流水でよく洗い流し、汚れや毒を落とします。
石鹸を使ってもよいでしょう。

2. 患部を冷やす
冷却ジェルや氷を使って患部を冷やし、腫れや痛みを軽減します。
ただし、直接皮膚に氷を当てるのではなく、タオルなどで包んで使用しましょう。

3. 市販の抗ヒスタミン薬やステロイドクリームの使用
痛みやかゆみを和らげるために、市販の抗ヒスタミン薬やステロイドクリームを使用することが効果的です。
かゆみや炎症を抑えるのに役立ちます。

4. 医師の診察
症状がひどい場合やアレルギー反応が出た場合、すぐに医師に相談する必要があります。
特にアナフィラキシーショックの兆候(呼吸困難、喉の腫れ、めまいなど)がある場合は、緊急治療が必要です。

●ムカデの駆除方法

ムカデを防ぐためには、以下の方法が効果的です。

1. 家の周りの環境整備
ムカデは湿った場所を好むため、家の周りにある湿氣を減らすことが大切です。
特に庭の落ち葉や石、木材など、ムカデが隠れやすい場所を整理することが有効です。

2. 侵入経路の封鎖
家屋への侵入を防ぐために、窓やドアの隙間、排水溝、換気口などをしっかりと塞ぎます。

3. 防虫剤の使用
市販の防虫剤やムカデ用の忌避剤を使うことも効果的です。
わが家では薬は極力使いたくないので、食器洗い用の洗剤を使いますが…これ一発で効きますよ!
また、ムカデは強い香りを嫌うため、ハッカ油やレモングラスのエッセンシャルオイルなどを散布する方法もあります。

●東洋医学的な視点でのムカデ

東洋医学において、ムカデは「寒邪」や「湿邪」と関連付けられるようです。
ムカデが好む湿氣や暗がりは、「湿邪」(湿気による邪氣)を体内に引き込みやすい環境です。
そのため、ムカデに関連する問題を予防するためには、体を温め、湿氣の多い環境を避けることが勧められます。
また、噛まれた際の腫れや炎症は「熱邪」(過剰な熱)と見なされることがあり、東洋医学では「涼血」や「清熱」などのアプローチが取られることがあります。

また、ムカデの毒に対する自然療法として、東洋医学では「毒を毒で制す」という考え方もあり、一部の漢方薬にはムカデの成分が含まれている場合もあります。

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